今はピンクを好きな人が、好きなようにピンクを身にまとえる時代

中学生の時、通っていたインターナショナルスクールで、アメリカ人の歴史の先生に双子の赤ちゃんが生まれた。

「ピンク=女の子、ブルー=男の子っていうイメージが強いから、女の子にはブルーを、男の子にはピンクを着せてみて、二人がどういう性格に育つのか、様子を見てみるよ」と先生は笑いながら言っていた。
ジョークだったのか、本気で言っていたのか、その後すぐに転校してしまったので真相は分からない。だが確かに多くの人は半ば自動的にピンクは女の子、ブルーは男の子と勝手にイメージ化してしまっている。

今でこそピンク色のTシャツを着ている男の子を見るとおしゃれだなと思うし、なにわ男子といった男性アイドルも堂々とピンクの衣装を着ているから、ピンクは女性らしさの象徴ではなくなってきている。ピンクを好きな人が、好きなようにピンクを身にまとえる、より好きなものに素直になれる時代だ。
逆にピンクを身にまとう男性に対してとやかく言う人はジェンダーバイアスであると非難されるだろう。LGBTQ+がより許容されている世界で、ピンクはより多くの人に選ばれる色となった。

ピンク好きでも、似合うかどうかは別の話。考えた私の解決策

しかし、ピンクとの距離感はまだまだ難しい。どれだけピンクが好きでも、その色が似合うかどうかはその人の肌色次第だからだ。
「好きなピンク色の服を好きなだけ着ればいいじゃん!」と突っ込まれるかもしれないが、私にとってはそう簡単な問題ではない。
私の見た目は割とクール系で、ボーイッシュでスポーティーな服がよく似合う。しかもパーソナルカラーがイエベ秋(イエローベース秋)なので、どちらかというと茶色、カーキなどのアースカラーが似合ってしまうのだ。

心ではピンクやら、リボンやら、フリルやら、とにかくガーリーなものが好きなのだが、残念ながら全く似合わない(笑)。
ピンク色の服やメイクは、どちらかというとブルーベースの人の方が各段に似合う。他にもっと似合う人が存在する、と気づいたときから、ピンク色のワンピースやスカートなどを購入することを避けるようになった。

そこで私が考え付いた解決法は、服やメイクなど直接身に着けるもの、肌に塗るものをピンクにそろえるのではなく、小物にピンクを取り入れることだった。

爪にピンクを取り入れて、さりげなく距離を近づけるようにした

例えば、私はマイメロディーが大好きなので、百均で毎年マイメロの手帳を買っている。毎日チェックする手帳なので、好きなピンクとマイメロが視界に入るだけで自ずと笑みがこぼれる。
また、常に鞄に持ち歩くシャーペンやハンドクリームもマイメロにして、毎日ささやかなピンク色の生活を楽しんでいる。部屋にはコンビニのサンリオキャラクターくじで買ったマイメロのマスコットや、色んな場所に巻くことができるパッションピンクのぬいぐるみのお花が置いてある。

さらに最近では、かわいい系のネイルをすることで、服では表現できないピンクや可愛いものへの愛を爪に詰め込んでいる。今はワインレッドの透明感あるシンプルネイルに、右手の薬指だけ白いリボンのパーツをつけている。
毎日爪先にある白いリボンを見るたびにちょっとテンションが上がって、ハッピーが増幅する。爪は少しガーリーな味を取り入れても、顔に近い場所にあるわけではないので、パーソナルカラーにそこまで影響せず、より自分好みにアレンジしやすい。そして何より、爪をいじって血を流すという自傷行為を阻止できるので、大変助かっている。

次にネイルサロンに行くときは、もう少し爪を伸ばしてマイメロディーのパーツを一つ入れてもらう予定だ。ストレスに遭遇するたびに爪をいじって自分を虐めていたときには気づけなかった、さりげなくピンクとの距離感を近づける方法をやっと見つけられた。

特別な時だけ可愛い服を着ることも、ストレス発散の方法に

一方で、コスプレだけ可愛いフリフリの服を着るという実験もしている。
以前コスプレイベントに参加するために、ラブライブ!という女の子しか登場しないアイドル系のアニメのコスプレをした。赤と青と白が織り交ざり、後ろに大きなリボンがついた可愛い衣装を着て、お姫様気分をそのときだけ噛みしめた。

また、ディズニープリンセスが大好きなので、高校時代は毎年ハロウィンでプリンセス系のコスプレを必ずしていた。高校一年生のときは足首まで丈がある白雪姫の黄色いドレスに赤いリボンのカチューシャをつけた。
二年生では不思議の国のアリスに出てくる、ハートの女王の衣装を着た。真っ赤なハートが三つ胸についていて、赤・黒・白がベースとなったシックなコスチュームだった。
三年生では、アナと雪の女王のアナが戴冠式のシーンで着ていた、緑のドレスを着た。髪の毛もアナっぽくしたいなと思ったので、ボブの両サイドに三つ編みを作って交差させ、三つ編みのカチューシャに見えるようにアレンジした。
このように、特別なイベントのときだけ、思いっきりかわいい服を着ることも、かわいいを爆発させてストレスを発散する良い方法だと思う。

話が逸れてしまったが、ピンクは可愛いだけではなくて、心をぽかぽかにする不思議な力を秘めている。だからいつも目につく爪や毎日見るスケジュール帳をピンクにすることで少しでも明るい気持ちでいられるように、自分で調節している。
そしてピンクがもたらすぽかぽかした温かな気持ちが、周りの人にも良い影響を与えていていたらいいなと思う。