私は親友と1ヶ月に1度やりとりをしている。
もう大学を卒業して5年以上になる。ずっとだ。
決まった日に、ではなく、お互い時間ある時にLINEしている。
あの決断があったから、私が京都の大学へ進学したから、私は今もやり取りをしているその親友Kに出会えた。

滑り止めだった京都の大学。キャンパスで私から声をかけた

私はそもそも高校時代は関東に住んでいた。
大学進学するにあたり、様々な大学を受験したが、合格したところは滑り止めの京都の大学だけだった。浪人はできなかったので、滑り止めをつくっておいた。
関東の大学は私立も国公立も惨敗。
だから、私は京都へ行った。
京都に住んでみたいという思い、そしてその大学が自由で楽しそうだと感じ受験していた。

Kとの出会いは、大学のキャンパス内であった。
オリエンテーションの日の昼休み、池の前の階段(ベンチみたいになっている)で読書していたKに私から声をかけた。
「あの、新入生ですか?学部どこですか?」
確かそんなことを聞いた気がする。非常に曖昧だ。
しかし、私はすぐKの横に座り、Kを見つめた。
「めっちゃ綺麗な目……」
うっとりKを眺めてしまい、思わず心の声が漏れてしまった。
Kは身長が高く、髪が長く、美人さんだった。
目はマロン色みたいに明るく少々白っぽい茶色。眺めてしまった。

「何、可愛い顔が言ってるのさ!」
咄嗟にKは私の顔を両手で包む。
まさかのファーストコンタクトだった。
初めましての人にする行動ではないと思いつつも、2人で笑ってしまった。
そこから私達2人は仲良くなった。
その後も何人か集まり、仲良しグループができた。
しかし、私が未だにやり取りをマメに続けているのは、Kだけである。

卒業して遠距離になっても途切れなかったやり取り

大学を卒業してからも、私はKとLINEでやり取りをしている。
卒業してから私は関東、Kは関西、遠距離になってしまった。
やり取りすることは無さそうだと思われがちだが、ずっと続いている。途切れない。
コロナ禍前、関西へ行く時は必ずKに会ってご飯を食べていた。

たまたまKとは予定が合った。懐かしの京都、時には大阪で会った。
会うと久しぶりという感じがしない。非常に不思議。それはやはり、LINEでのやり取りを続けているからであろう。
通常のやり取りのように、LINEがきたらその日のうちに返すということはしない。
返すにしては、分量が多いし、ストレスに思わないためにもお互い好きな時に返そう!と決めている。
だから、平気で2週間以上あく。1番長い時は、1ヶ月以上あいた。
早く返さなくてはというストレスがない分、お互い好きな時に楽に返している。

1回のやり取りのうち、話題は複数だ。
5年以上やり取りしているうちに、いつの間にか話題が増えていった。
気がついたら、KとのLINEトーク通知が50以上になっていた、ということもよくあった。

会えなくても繋がっている。私の親友で大切な存在だ

コロナ禍で私はなかなか関西に行くことができない。Kが関東に来ることも難しい話だ。
しかし、やり取りはずっと続いている。
また会おうね!という話をよくする。
会えなくても繋がっている、という存在は非常に大きい。
そして、お互いおばあちゃんになっても一緒に出掛けようね!という約束をしている。

Kは私の親友だ。
これからもKとの思い出をたくさん作っていきたい。
Kにはやく会いたい。
京都に行ったから私はKに出会えた。