いつでも眠い。それは眠っても熟睡できていないから

眠ると明日が来てしまう。未来がやってくることは、時には恐怖でしかない。
明日この世からいなくなるかもしれない、という恐怖に比べたら、私の悩みなどちっぽけではあるが。
明日の私はどのようになっているだろうか。
明日の私にどのようなことが待ち構えているだろうか。
無事、明日を終えることができるだろうか。
笑っているだろうか。泣いているだろうか。
眠れない夜の理由は、仕事場での人間関係に対する悩みであり、明日への恐怖があったからだった。

いつでも私は眠い。それは眠っても熟睡できていないからだ。
仕事中でも欠伸をしてしまうことがよくある。何度も。何時間も寝たはずなのに欠伸することもある。
幸いなことにマスクをしているため、あまり周囲に気づかれないが。
目が半分ほどしか開かない日もある。
眠れていないからだ。
しっかり寝て、仕事のパフォーマンスを上げたいし、元気に行動したい。
そう思っているのに、それが叶わない。

既読がつく前に眠っても、返信が気になって何度も目が覚める

ある時、仕事場の人と夜にLINEをしてそのまま寝た。私が最後に送り、送信を確認し相手からの既読がつく前に眠りについた。
しかし、相手から返信が来るのではないかと気になって眠れない。
相手に何を言われるのだろうか?それが恐怖だった。
私は自分がスマホを見ない時は常に機内モードで、連絡が来てもすぐに反応できない。
だから、本当ならば通知を無視して寝ることができる。
それが気になって眠れないのだ。

寝たとしても、気になって1時間後目が覚めてしまう。それが何度も。多い時は5時間の睡眠時間の中で4回も目が覚めた。
中途覚醒してしまう。
覚醒する度に、気になってスマホの機内モードを解除、連絡が来ていないから確認してしまっていた。

連絡は来ていない。
連絡が来ていないからと言って安心はできない。
また次起きた時に、連絡が入っているかもしれない。
そのような恐怖が私の中で勝手にうごめいていた。
……明日仕事行くの怖いな。
心の中の私は、いつもそう呟いていた。
仕事を休んでしまうことは簡単だが、人間関係を理由に休みたくはなかった。
酷い時は、現実が夢にまで出てくる。心配でベットの横にあるテーブルからスマホをとり、連絡が来ていないかを確認する。
来てないと分かると、スマホを伏せてまた眠りにつく。

いつも寝ているベッド、横にはぬいぐるみ達、見慣れた天井。
それはあくまで夢である。現実のようで夢だということを私は知っている。
同じことが何度も繰り返されるからだ。

睡眠薬を飲んでも、明日が怖いことに変わりはない

心療内科の先生にそのことを伝えたら、「睡眠薬を出そうか?」と言われた。
悩んだ。よく眠れるようになるかもしれない。
しかし、睡眠薬を飲むことで人間関係が改善されることはないだろう。それでも明日が怖いことには何も変わりはない。
「大丈夫です」
大丈夫ではないだろうが、そう言った。

私が悩んでることなど、ちっぽけなことだろう。
そう思う自分がいる反面、どうにもならなくて悩んで眠れない私がいる。
眠れないことは私自身の問題。
いずれは良くなるかもしれない。
そしたら、よく眠れるようになるかもしれない。
悩みが晴れますようにと祈るばかりである。
私は、眠りたい。