食欲より睡眠欲を優先する。いくらでも眠れる私
誰にだって眠れない夜があるだろう。
寝たくても眠れない夜が私にもあった。それだけ熱中できることがあるのは、最高なことだし、夜更かしだってその時にしか出来ないことだと思う。
私は食欲よりも睡眠欲を優先してしまう程に睡眠を重視しているし、いくらでも寝られてしまう。俗に言う、ロングスリーパーなのだ。
世間的には睡眠時間を削ってまで仕事や勉強している方が、頑張っている感が出てしまっているのが現実だ。だから、人より睡眠時間が長いであろう私には住みにくい世界だ。
だけど、睡眠時間が長くても効率主義の私が結果を出したのなら、勝ち組だと自分を正当化している。
睡眠時間が長いことをクリニックで相談したこともあり、そこで睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた。程度は軽度だが、原因としては元々気道が狭い的なことを言われた。そんなこともあり、睡眠の質が悪いが故に睡眠時間で補っているのだ。
終わらない課題と解消されない不安で、寝られなくなった看護実習
私は、物理的に寝る時間がなかった時や、今日は寝る時間がないと思うだけでもストレスが溜まってしまう。
そこで最初に立ちはだかった壁は、看護実習だった。
看護師を目指そうと思った時の私は、実習がそんなに辛いものだと知っていただろうか。過程を気にせず、看護師になるというゴールにしか目が向いていなかったのだろうと思う。
看護学生になってからも、その実感は湧かずに、寝られないと噂に聞いていた程度だ。実習が近づくにつれて、どれだけ時間をかけても終わらない課題と解消されない不安で寝られなくなる。
しかし、本当に寝られないのは実習が始まってからだ。
朝早く起きて実習場所に行き、ただでさえ疲れる活動に慣れない環境への緊張や気疲れで帰ってからすぐにでも寝たかった。
だが、そうもいかない。1日の記録を大量に書き、分からないことを勉強し、翌日の目標や計画を立てるところまでがワンセットである。それが何週間、何ヶ月も続くのだ。
私は帰って食事や入浴を済ませてから記録をしていたが、この私が寝ないわけがない。もちろん、記録が終わる前に寝た。そして奇跡的に目覚めた末にすることは、記録よりも先に友達に連絡だ。記録の進行状況を確認して安堵するのが先である。最低限の記録をして、また実習へ行くことの繰り返しだ。
あの日々に戻りたくないけど、普通の生活では経験できなかった
寝ないで実習に来る人もいるし、寝ても1〜4時間でみんな実習に来ていた。私は、いかに寝るかを考え、そのためならばと効率を優先し、周りと比べたら寝ていたと思う。
だけど、満足する睡眠は取れずに毎日の行き帰りはぼーっとしていた。
過酷な実習のときには、夜中から早朝にかけて友達と通話をし、記録を書く雑音やシャワー音を聴きながらお互いに寝ないように頑張った日々があった。
今思い返すと、おかしく思えるが、そのときは誰かと繋がっているだけで、心の底から安心していた。あの日々には戻りたくないとは思うけど、普通の生活をしていたら絶対に経験のできないことを経験できた気がする。
今では夜ふかしをして、深夜までゲームすることが日課になりつつある。実習とは変わって幸せな夜ふかしもある。オンラインゲームで、私よりも大人の方々が一緒に遊んでくれているのだ。
毎日、お互いにオンラインするであろうタイミングを狙って、合えば一緒に遊んでいるのだが、出会えない日が1日でもあると不覚にも寂しさを感じてしまうのだ。寝ることを忘れて熱中出来ることがあることは、幸せだと思う。
これから先も、寝ることを忘れるぐらいに熱中できる何かに出会えるように色々なものに挑戦していきたい。