私にはもうすぐ2ヶ月になる子どもがいる。初めての出産で驚くことの連続で、あっという間に毎日が過ぎていく。

子どもが生まれて生活が一変しても、譲れないことがある

子どもが生まれて、生活は一変した。
落ち着いて食事は摂れず、睡眠時間は短くなり、外出も思うように進まない。
我が子の為ならしょうがない。昼間に眠れるので、夜中に起きて授乳をすることはあまり苦にならない。食事は夫の他にも家族がいるので、子どもを見てもらって急いで食べれば問題ない。
(だんだんと成長して重たくなって、祖母はすぐに抱っこしてやれなくなるぞと言っている為、これからが心配だが)外出も自然と行きたい気にならず、必要な物はネットで注文できるし、夫にお願いして買ってきてもらうことも出来る。

問題なのはお風呂だ。ちょうどその時間になると、我が子はぐずる時間になってしまうようで眠らない。黄昏泣きという、理由もなく泣く時間帯でもあるそうで、ほとんど毎日のように泣いている。
お義母さんと祖母が見ておくからお風呂入っておいでと言ってくれるので、お言葉に甘える。もちろん急いで入るのだが、湯船に浸かることだけは譲らない。産後1ヶ月間はシャワーだけで、1か月ぶりに湯船に浸かった日はこんなにも気持ちいいのかと感動した。
1日頑張ったのだと自分をねぎらう時間にして、その後の寝かしつけと明日に向けて気持ちをリセット出来るので、今の自分にとってはとても大切な時間である。
夫は仕事を終えて疲れた体で帰ると、泣いている子どもをあやさなくてはならないので申し訳ないが、24時間のなかの40分だと思ってお願いしている。

母乳かミルクか。お腹が空いて泣いている我が子を前に悩む

産後変わった事の中でも大きな変化は、母乳が出るようになった事だ。産後2日目のシャワーの際に、初めて母乳がじわっと出ている事に気が付いた。と同時にすごい張りと痛みでびっくりした。

我が子は平均よりも少し小さめで産まれてきた。体力が少なくておっぱいを吸う力が弱く、疲れて眠ってしまうことが多かった。その為体重が減りすぎてしまい、助産師さんから「少しだけでいいからおっぱい吸わせて、ミルク飲ませてね」と言われたが、その時私はあまり吸わせることが大事とは思っておらず、ミルクを飲ませる事に必死だった。
入院中、母乳は20ml近く出ている事が分かり、嬉しかった。1週間検診では母乳40ml出ており、初産婦でこれだけ出れば1か月健診では完全母乳育児出来そうだねと言われた。
その言葉に安心してしまい、飲ませやすく、どれだけ飲んだか分かりやすいミルクをあげる時間が増えていった。

その後の検診で、母乳20mlに減ってしまっていた。
母乳は飲んでもらい続けないと持続しないし、量も増えていかない。今となっては道理が分かるのだが、その時の私はお腹が空いて大泣きしている我が子を前に、上手くおっぱいをあげられなかった。
こうなったら完全ミルク育児にしようかと思ったが、私の実家が母乳育児派で、なんだか後ろめたい気持ちになりストレスになっていた。そんなストレスを、大好きなパンやスイーツ、アイスなどで発散していた。

赤ちゃんの為にから、自分の為に。考えを変えたら気持ちが軽く

ある日、おっぱいがカチカチに張って、とても痛くなってしまった。砂糖や油は母乳には良くないのは知っていたが、母乳じゃなくてもいいという気持ちと、それまでの反動で食べる機会が増えていた。

母乳がおっぱいのなかで詰まってしまっているようで、飲んでもらって改善していくしかない。それまでの「赤ちゃんの為におっぱいを飲ませる」という考えから、「自分の為におっぱいを飲んでもらう」と思考が変わり、気持ちが軽くなった。と同時にあんなに痛い思いをするなら自分の為に甘い物を控えようという気にもなった。
完全母乳での育児は出来ないと思うが、気楽にストレスなく、日々を我が子と家族と過ごしたい。