私の中で一番記憶に残っているニュースといえば、ロシアによるウクライナ侵攻だ。
最近起きた一番大きなニュースであり、今も続いているこのニュースだが、この侵攻が始まった2月24日、私は国立大学の受験を翌日に控えた受験生だった。
だから私の記憶に深く意識されるニュースだし、たぶんこれからも忘れない。

自分をリラックスさせることを優先。報道を見ないようにしていたが

他県の大学が第一志望だった私は、母と23日から受験をする県に行き、観光をしていた。そのころにはすでにロシアとウクライナは不穏な関係にあったが、さすがに受験生であったため、あまりテレビやニュースを見ないようにして、自分がリラックスすることを優先させていた。
しかし24日になり、高校の友達がTwitterで、ついに始まった、と投稿してからは気になって気になって、自分でニュースを調べたり、ネットの反応を見たり、テレビにかじりついてしまった。

私の人生を決める一大イベントの入試の前日におっぱじめやがって!これで落ちたらロシアが私の人生の責任取ってくれんのか?!と、不謹慎ながらも思ってしまった。
テストを受ける直前の時間までニュースを見たり、テスト中も気になっていたり、帰りのバスの中でも気にしていた。
無事大学には合格したからよかったものの……。

久しぶりの会話はウクライナ侵攻について。それが私たちらしかった

受験が終わっても、学校は高校入試のために閉鎖中であったので、友達とは顔を合わせない日が続いた。そして、久しぶりに学校へ行き、まず一発目に友達とした会話はウクライナ侵攻についてであった。

彼女曰く、ずっと誰かに話したかったけれど、家で話すのは気が引けたので、学校が始まる日を待っていた。あなたはこの件、どう思う?と。実は私も同じ気分だったため、友達と大いに語りあった。
お互いの入試についての感想は置いておいて、このニュースについて話した。なんだかそれが、一番私たちらしいと思った。

友達と私は受験期に一緒に勉強したり帰ったりしていて、とても仲が良かった。私と彼女の共通の得意科目が政治経済だったためか、彼女とは普通の高校生らしい話だけでなく、政治の話もよくした。帰り道、今週もお疲れ様、と言って立ち寄った学校近くのラーメン屋で、1時間以上も政治の話をしていたことがあるくらいだ。

始まった日付から記憶に残る。いつか報道がなくなることを願う

そんな私たちにとって、会えなかった期間にお互い受験という大きな関門を乗り越え、ロシアのウクライナ侵攻に抱いたもやもやした気持ちを、久しぶりに会ったことでたくさん話すことができて、とてもすっきりした。

受験の後はナイーブな気持ちになりやすい。前期試験だったため、後期のことも考えなくてはならなかったし、とにかく暗い気持ちになりそうなところを、友達と話すことで少し晴らすことができた。

ロシアのウクライナ侵攻は、始まった日付から私の記憶に深く残る出来事となった。無事第一志望の大学に合格できて、大学生になった今も、ニュースを扱う授業では私はこれをテーマにした発表を行ったし、できるだけチェックするようにしている。
今回の件で、国連の欠点や国としての対応についてなども明らかになったと思う。早く平和になって、このような戦争や紛争に関連するニュースがなくなることを祈っている。