私のやる気が出ないとき。というか、本業そっちのけでやってしまうこと。
それは、「お気持ち表明」と称して、自分の思いの丈を言葉にして紡ぐことだ。
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転職で今の会社に来て、やっと半年が経った。
できることも増えてきたが、まだまだできないことのほうが大半を占めている。
できないことが多いと、待ち時間も増える(ように私は感じる)。
そんな待ち時間に周りの目を盗んで、私は自分の思いの丈を文章にしたためている(これから話すことは、よい子は真似しちゃいけませんよ!)。
ある程度書きたいことは頭で考えたり、スマホにメモしたりしておいてある。
職場のメールアプリで新規メールを立ち上げ、記憶やメモを元に勢いに任せて本文のところにタイプする。
受信ボックスを横目で見ながら、自分に関係のないメールはスルーして指を動かし続ける。
時々集中しすぎてしまい、自分宛てのメールが届いていることに気づかないこともある。
支離滅裂でもいいからある程度形にしてとりあえず完成させ、下書きに保存し、一晩ぐらい寝かせてから修正をする。
これが私の執筆方法だ。気づいたら5~6件ほど下書きが溜まっている、なんてざらだ。
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このように私が思いの丈を綴るようになったのは、それこそこの「かがみよかがみ」に出会ったからだ(媚びを売っているわけじゃなく、心底そう思っている)。
業務時間中、空白ができると(やってはいけないが)、時々ネットサーフィンをしている。
そんな中、私は「かがみよかがみ」というサイトに出会った。
私と同世代の人たちがそれぞれの思いを寄せるサイト。
掲載されているエッセイが、十人十色の生き方・考えがあるのだと私に教えてくれた。
そしてそんなエッセイたちを読んでいくうちに、「私もお気持ち表明がしたい」と思うようになった。
いろいろと適齢期を迎えたアラサー。周りを見て思うところはたくさんある。
自分で言うのもなんだが、昔から人より少し文才があったと思っている。
中学生の時、外部の大会への代表選考も兼ねた校内弁論大会で、学年代表の最終候補2人に選ばれたこともあった。
新卒で入社した会社ではSNS運営業務を担当していた際、「つなさん、いい文章書くね!」と上司に褒められたこともあった。
投稿されたSNSを見て、大学時代の友人から突然「つなの書く文章って読みやすくてすごくいいね!」と連絡があった。
母親にも、「文才“は”あるんだけどね」とよく言われていた。
美術の成績は万年3、運動音痴すぎて体育なんてもってのほか(でも成績表は万年3)だった私が、唯一ちょっと人より誇れるところが自分の文才だった。
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そんなちょっとの自信と、「ギフト券がもらえるかもしれない」という下心を持って、かがみすとになるための修行が始まった。
ところが、その修行は案外あっという間に終わってしまった。
初めて投稿した「お気持ち表明」が採用されたのだ。ビギナーズラックというものだろうか。
採用の旨の連絡が来た時、私は思わず二度見してしまった。
と同時に、自分の気持ちが誰かに響いたのだろうと、ちょっと自信がついたようにも感じた。
今日(2022年5月31日)の時点で、私のかがみすとデビュー作はまだ掲載されていない。
どう掲載されるか、どのくらい世の中の人たちに響くか、楽しみでもあるし不安にもなっている。
かがみすとでいるには年齢制限があるらしい。18歳から29歳まで。
今年で28歳になるので、私はきっと遅咲きのかがみすとなのだろう。
29歳まであと1年。この1年で10本のエッセイを掲載してもらおう、と密かに目標を立てた。
そう目標を立てると、今までつまらなかった生活が少し潤されたような感じがした。
日々の様々な場面が執筆のネタになることに何となく気づいたからだ。
このエッセイが目標の10本のうちの1本になることを願いながら、
これからも本業に支障が出ない程度に精力的に、「お気持ち表明」をしていきたいと思っている。