わたしの職場には、20代がわたし1人しかいない。
わたし以外は全員昭和生まれ。
仕事をしていて、働き方とその考え方について、めちゃくちゃジェネレーションギャップを感じる。

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わたしは、業務時間外に労働を一切したくない。1分たりとも。
仮に、毎日10分サービス残業したとしよう。
週5勤務で、1か月がちょうど4週間だと仮定して、3.3時間/月になる。
1年間続けたら、約40時間だ。
これを、会社に捧げられる人は素晴らしい社畜だと思う。
とてもじゃないけど、わたしにはできない。

そんなことを、わたし以外の人間は平気でやってのける。
なんなら、まだ仕事をしているにも関わらず、打刻してしまう人もいる。
上の世代の人に聞くと、「残業が多い=仕事ができないまたは遅い」という認識らしい。
「仕事ができる。短時間でこれだけの仕事をやってのけた」と思ってもらうために、そこまでするのかと思う。

それを評価してくれる会社なら、まだいいと思う。
わたしの勤めている会社は、従業員を一切大切にしない(もし大事に思ってくれていたなら本当に申し訳ないけど、誰にも理解してもらえてないです)。
仕事ができても、給料は上がらない。
できる分だけ責任も仕事も押し付けちゃおう!みたいなスタンスの会社に、愛着なんぞあるわけない。

愛着もなく評価もしてもらえないのに、お金の発生しない残業をする意味とは??
わたしには皆目見当もつかない。
1分単位で給料が出るなら話は別。
でも、上は給料の発生しないギリギリまで働かせたがる。
正直言って、サービス残業の強要だと思う。

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出勤前にノートやLINEを読むようにとか、現場の状況把握をしてからインしてとか、退勤後にゴミを出すとかシャッターを閉めるとか、そういったことも一切したくない。
ついでに着替えも勤務時間内でお願いしたい。
たいていの会社は勤務前に着替えをすることになっているが、実はそれは労働基準法違反だ。
制服に着替えるなどの準備行為が義務付けられてる場合は、労働時間にあたる。
わたし以外の昭和生まれの人たちは誰1人、そういったことに不満を持っていなさそうで、すごく不思議に思う。

みんな、年間40時間あったら「何が」できるだろう?とか考えないのかな。
資格取得の勉強時間の目安で言えば、40時間あれば秘書検定2級やマーケティング検定が取れる。
時給1000円でアルバイトをしたら、4万円になる。
もちろん、その分がボーナスや昇給に繋がるなら、そっちの方がおいしいかもしれないが、わたしの勤める会社にはそんなものはないし、努力と評価は一切結びつかないため、サービス残業はまっぴらごめんだ。
ちなみに、そういう素敵なホワイト企業に勤められたら、サービス残業をする価値があるし、わたしだってするかもしれない。

もしかしたらわたしはドケチなんだろうか?とたまに思う。
ただ、わたしより二回りぐらい上の人に話を聞くと、彼らもサービス残業や休日出勤に勤しんでいて、「部下は定時にピタっと帰っていく」と愚痴をこぼす。
なんだ、世代の問題じゃん。と思った。

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上の世代に、2つ伝えたい。

1つめは、サービス残業が決して“当たり前”ではないこと。
正直「考え方、古すぎ」って思ってる。
20代がもっとたくさんいたら通るかもしれないが、いかんせんわたし以外は全員昭和なので諦めざるを得なかった。

2つめは、会社のために頑張ってほしいなら、頑張りたいと思える会社であってほしいこと。
もしサービス残業をしてほしいなら、仕事に対して正当な評価をするか、せめて従業員を大事にする姿勢は見せてほしい。

生まれた時代が違うから、上の世代の“当たり前”が、今も“当たり前”ではない。
それは時代の流れだから、上の世代の考え方を押し付けず、今の“当たり前”は違うのだと、受け入れてほしい。
わたしは、令和生まれの子たちにも、その後の年号生まれの子たちにも、同じ思いはさせない。
時代の流れを受け入れられる人で在りたい。