「0.0004%」
この数字を聞いて何を思い浮かべるだろうか。
一生の中で出会う人の数の確率だと聞いたら、驚く人が多いのでは?と思う。

最近は大丈夫って言葉さえあれば、自分が自分でいられる気がしてた。
だけど不運なのか、何をやっても上手くいかない日々の中にいて、
久しぶりに奈落の底へ、身も心も落とされた。

ここ半年くらいで出会った人の言葉に、心が救われてることも、
自分自身のことを見つめ直せているのも本当のことで。
「この縁はこれから先もずっと繋げていきたい」
相手からしたら、何気なく言っただけなのかもしれないけど。

だけど正直、言葉を見失った瞬間でもあって、自分を見失った空間があった。
それでいていつの間にか見失っていた空を、見上げていたことに気付いた自分がいて。

◎          ◎

自分が本当に一緒にいたい人とか、
あ、この人の言葉の選び方、素敵だな、とか、
あの人の言葉の世界が好きとか。
そういう感覚の中にいることができてて。
そんな居心地の良さに、身を委ねてみたり。

自分が1番嫌いな背中を預けられる人。
背中にいても安心できる人。
それでいてちゃんと自分を見せていられる人。
笑っていてくれる人。
こんな自分を選んで傍にいてくれるだけじゃなくて、
自分がこの人といたいなって思う人が、
ちゃんと自分の目に見える場所にいられることにも、気持ちが凪いでいることに。
本音を言えば、私の不整脈を知ってくれている数少ない知り合いの1人であることも確か。

◎          ◎

自分以外に逃げたらいけないって分かってて逃げ出した時、
自分が泣いているのに気付いて。
その時、自分の1番近くにいてくれた人に言われたことがある。
「深呼吸しようか」
1番聞きたかった言葉と目が会った。

1輪の花も、100本の花言葉もいらない。
今の私が欲しいのはそれじゃない。
正直になれば、自分でも何に怯えているのか、
自分が自分で分からない中にいて。
だけど迷って、悩んで、立ち止まってみて。
その中で自分が自分でいる意味ってなんだろうって感じてみたり。

白だけじゃ、黒だけじゃ、足りなくて。
白と黒があるからこそ、成り立つもの。
光と影、太陽と月、朝と夜があるみたいに。
そうやって短い時間を何度も繰り返してきて、
ちょっとずつ、少しずつが積み重なってできた言葉の交差点で、
すれ違っただけの一瞬を見逃さないようにしていたい。
その一瞬が、一生の灯火になればいい。

◎          ◎

1滴の水を探すことだとしても、私はそれで構わない。
自分にとって必要なもの。
大切なもの、大事なもの。
手放したくないもの。
もう2度と同じものは手に入らない悲しさを、少しだけ纏っていて。

誰かを抱きしめることに、自分が怯えないこと。
自分で自分の首を絞めるようなことは、もう2度としないこと。
自分しかいないから。
自分しかいないなら。
限りある現在の中に自分自心がいたい。
不安の中にこそある、サーチライトを探す旅に出ようと思う。

僕が君を何倍にも飛べるようにしてみせるから。
だから君は大好きな笑顔でずっと咲いててほしい。
もし君が自分を見失ったら、この言葉を思い出して。

Before I die,What I wanna do?
I'm gonna live until I die.
What doesn't kill you makes you stronger.
(あなたを殺さなかったものはあなたを強くする。死にそうになるほど辛いことも乗り越えれば、あなたをずっと強くする)
君の七夕の願い事に、僕はずっと届かないけど 失うことのない永遠の中に、大好きな笑顔も言葉もあるから。
0.0004%の中で出会えた笑顔に、僕の一生はずっと照らされ続けると思う。