人より小柄なわたしの身体。
特にこの時期、夏になると女子は一気にスタイルを気にし始める。
痩せたいを連発し始める。
そして、細いねーいいねーをこれまた連発してくる。
わたしは時に人に羨ましがられる「痩せ型」で、時に情けないなど悪口の対象にもなる「ガリガリ」だ。
身長は、同性に比べて平均ちょい高めくらいかもしれない167センチ。
対して体重42キロ。
わたしはモデルや女優、アイドルではないし、ダイエットに取り憑かれているわけでもない。
好きなものは好きなだけ食べている。食べる時間も気にしない。
代わりに食べたくないものは基本、無理して食べない。
ステーキはあんまりだけど、ハンバーグは好き。
インスタ映え用ホイップもりもりのパフェはあんまりだけど、シンプルなショートケーキは好き。
お酒はあんまりだけど、スタバは好き。
ちょっと得をしている痩せ体質なのかもしれない。
◎ ◎
そんなわたしがひとつだけ、気をつけていることがある。
身体の内側を意識すること。
よく聞く、内側から綺麗になる、とか。
栄養素をちらっと意識したり、特にビタミンはたっぷり摂ったり。
果物やフルーツジュースは毎日でも口にしたいし、たまにお野菜と果物しか摂らない日を作る。
お野菜も果物もだいすきなので、別に苦ではない。
おなかもスッキリするし、肌も綺麗になる。
個人的には気持ちの面でも、ビタミンは元気にしてくれる効果があるような気がする。
それからあまり身体の内側を冷やさないこと。
夏場にエアコンを少し入れても、たまにアイスクリームを食べてもいい。
代わりにあたたかい飲み物をセットにする。
冷蔵庫から出したばっかりの飲み物をぐびぐびといくのを、デフォルトにしてはいけない。というか、できれば一口も飲まない方がいい。
内臓がだるくてつらくなるのを改善してくれる。
むくみなんかに効果があるのかないのか、専門的なことはちょっとわからないけれど、自分がいいと思えばそれでいいかな、と思うことにしている。
◎ ◎
冬なら。
わたしは異常なまでに寒がりのようで、周りの人がケロリとしていてもひとりで震えていたりする。
レッグウォーマー必須。手袋常備。魔法瓶にあたたかいお茶を淹れて持ち歩く。
これはただの寒がりかもしれない。でもできるだけ心地よく過ごすためのひと工夫。
わたしは横に並ぶと身長に気がついてくれるものの、遠目にはものすごく小さく見えるらしい。存在感が薄いのかもしれない。
確かに相対的に、大きく見える人と、小さく見える人と、いるのはなんだか覚えがある。
わたしは幼くも思われがちで、女性らしいスタイルとは程遠い。
そのために服装や雰囲気なんかには、注意しなくてはいけないこともある。
着られる服は限られているし、似合う服はもっと少ない。縫ったりして手直しをすることもある。
重いものを持つのが苦手。
体力がない。外で具合が悪くなってしまうこともある。
食べるのは好きなのに、あまり1度に量は入らないので、外食ではアラカルトを少しずつ頼んで終わってしまったりもする。
困ってしまうくらい痩せて、吐き戻しながら嫌な思いをして太る努力をすることもある。
でもみんなはそんな苦労を知らずに、いいなーと無責任に言ってくる。
怖くて意地悪なものを投げてくる。
そんな時にわたしは言い返せない。
けれど、例えば気分のいい日に思いっきりお腹いっぱいに回らないお寿司を食べたり、夜中にカロリーをたっぷり摂取したりしながら、わたしって得だなあ、なんて思うようにしている。