私がダサい服を着て街に出たら、もの凄い目で見られました。それがとても嫌でした。なので、なるべく周りを見ない事にしました。
人は生きているだけで美しいし、そもそも美の基準なんてなくて、ありのまま思うがまま自分の体を愛し人生を楽しんでいる方々は、まさしく美の基準以上に輝いていると思います。

服を選ぶ時にサイズや可愛さ、大人っぽさを気にしながら選ぶのですが、どうしても私の場合、自分で脱ぎ着がしやすくて、値段が安いものしか選べないとよぎってしまいます。でも、そんな都合がいいものが見つからない時もあるので、もっと誰でもサイズを気にすることなく、着られるような洋服があるといいですね。

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毛は、脇や腕にどんどん生えてきて、そってもそってもエンドレスに続いていくので、もう参ってます。医療脱毛かクリームをどっちにしようか半年母と悩んだ末、医療脱毛は値段が高いので、ドラッグストアで売っている脱毛クリームにしたらけっこう良くて、数ヶ月に一回やっています。でも、それでも勝手に生えてきてしまうので、永遠に負のループならぬ葛藤です。
あと、もう一つ葛藤といえば、女の子の強敵生理です。
ナプキンもいちいち替えなくちゃいけないし、スカートやワンピースが着られない、御手洗も時間がかかるなど面倒で、結婚してもいないのに出るというのは、身体の構造的にいつも腹が立ちますし、理不尽極まりないです。本当に男の人が羨ましいです。

自分の身体は、足が不自由で歩きもしないし、おまけに長距離移動は車椅子で動かなきゃいけない身体だけど、それも私の身体なんだと自覚しました。それは中学一年生の時、これが現実でもう二度と戻れないけど、この身体は誰の何者でもない私のものと実感しました。
だからこそスポーツだったり、こうやってエッセイを書いてみたりして、この身体だから出来ることを模索しています。

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この身体の愛し方は、ポジティブにストレッチやお風呂に入ってお気に入りの入浴剤を入れて、好きなアーティストの曲をかけ、リラックス。そして、気持ちいいベッドで寝て、この身体に感謝しながら眠りにつく。それに限ります。
私の身体は、先程も書きましたが、自由に動かないっていうのがコンプレックスだったのですが、母や支援学校の先生方が、「そのままでいいよ。ありのままでいいんじゃない」と言ってくれた事と、障害者スポーツに出会ってからコンプレックスから解放され、のびのびとコンプレックスを気にすることなく生きています。

私は、自分の身体を日々の相棒だと思っています。時にお互いに癒し、とんだ無茶をたくさんして、思い出を身体全体で触れて楽しみながら毎日過ごしたいと思います。
付き合っていくのは、生きている限り一生かかることで大変だけど、大事に大事に一つずつ一つずつ長い年月を存分に使って、とてもスペシャルな身体と共に大人の階段を登って人生をもっと明るく愛していこうと思っています。