これは、私が、今お付き合いしているパートナーに捧げるエッセイ。

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彼とは、このエッセイが公開されるときには、もう明日にも、別れてしまうのかもしれない。
人生何があるか分からないから。
お互いのことが好きだけど、同時に他の誰かを好きになることだってある。

そんなことを正直に話して、素直に気持ちを打ち明けている関係性だから。
他人から見れば、「じゃあなぜ一緒にいるの」と思われるのかもしれないし、誠実じゃない関係に見えるのかもしれない。
私たちは今お互いを必要としているけれど、これからもずっとお互いを必要とするのかは分からない。

他の誰かをより必要とする時が来るかもしれない。
これからどんな道を歩むことになったとしても、最後に私に残るのは感謝の気持ちだから、ずるいけれど、先に言っておきたい、「ありがとう」と。
もしかしたら、私たちはこれから長い間一緒にいるのかもしれないけれど。
その時も、心からありがとうと伝えたい。

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そんな私は、実は、両家の両親も巻き込んで、一度結婚しかけたことがある。
結婚しかけたのであって、結婚はしていない。昔の相手と一緒に探した結婚指輪のページがブックマークに残っていて、それも削除してしまった。

だからこそ、結婚することが何を意味するのかは身をもって痛感したし、その経験を少しばかり引きずって、誰かと一緒にいる将来を想像することから逃げていた。
「来年の誕生日も一緒に祝いたいね」の一言さえ少し負担に感じてしまっていた。だって、「一生一緒にいようね」と未来を誓った相手とさえ、私は結局別れたから。人生何が起こるか分からないのに、何も約束できないから。誰かと共に歩む将来の話をすることから逃げていた私を変えてくれたのは、今の彼なんだ。

もう出会うことはないと思っていたけれど出会った、結婚してもいいと思えるほどの相手。結婚なんて面倒くさいなと思ったこともあるのに、なぜこの人に惹かれたのか、次の3つの理由をあなたに捧げたい。

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まず、あなたは、私が素直でいることができる相手だから。隠すことはもう何もないから。
古いスマホに数枚だけ残っているであろう、歴代彼氏との写真と遊び相手との写真も、見られてもいい。昔のセフレ相手との生々しい会話だって、ほとんど削除してしまったけれど、復元しろと言うなら復元してもいいくらい。

私の過去を隠す必要がない相手だから。あなたの過去も今も、私は受け入れられたから。
もちろん、受け入れることで、私が悲しい思いをすることも、もやもやを感じることもあったし、これからもあると思う。それでも、私は、あなたと正直でいられることを選びたい。お互いが素直でいることができることは、家族になって家庭を築く上で大切だから。

そして、あなたとは、依存はしない、だけれどお互い好きで、お互いが必要な関係性を築けるから。お互いのやりたいことを応援できる持続可能な関係だから。
「○○のせいで私は/俺は、やりたいことを諦めた」と言って喧嘩をする姿が思いつかなかったから。私が一度結婚しかけた時は、結局「私はあなたのためにこれだけ人生を犠牲にしたのに!」と思ってしまって、別れた。それを繰り返すことはないと思ったから。

最後に、私たち2人の欠点もカバーしあって、世間や周囲から何を言われようとも、私は、私たちを守り抜きたいと思ったから。
正直、私は純粋な女の子ではない。計算高いと言われることもあるし、男をたぶらかす悪い女扱いされることもある。あなたも私も色んな過去と経験があった。思い出したくないような、隠しておきたいような思い出もあるかもしれないけれど、「なんでこの人にしたの」と聞かれても、私は胸を張って幸せだと言えるから。学歴でも、職歴でも、外見でもない。ただ一緒にいたいから。

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「結婚の約束までしたのに」が引っかかって、なかなか昔の相手と別れられなくて、結局ただお酒と男に溺れていた私を、救ってくれて、ありがとう。
また、結婚してもいいかもと思わせてくれてありがとう。
私たちはずっと一緒にいられるかもしれないし、いつか別れてしまうのかもしれない。
それでも、私はあなたが好きで仕方がなくて、ありがとうの気持ちでいっぱいだよ。