私にはひとり時間が必要だ。家族や友人と過ごすのも大切だと感じるし、楽しいが、それをもっと幸せに感じるためにひとり時間が必要なのだ。
手帳を書く、部屋の収納替えや模様替え、やりたい事・欲しいものリストを作る、映画を観るなどで、結構ひとりで行動するのは好きだ。
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手帳に日記をつけるのが毎朝の日課だ。昨日の出来事や食事、息子の様子や面白かったことを書いている。その日のTO DOリストもこの時作る。
育児が始まってからなかなか思うようにやりたい事が進められないので、1日でなく1週間毎に区切りを作って、空いた時間に出来る事を片付けるリズムがやっとついてきた。
私はモヤモヤを心の中に溜め込んでしまう癖があり、だんだんとまわりへのあたりが強くなっていってしまう。そしてそのモヤモヤがなかなか消えず、ぐるぐるとループが始まるのだ。
そして疲れてきて泣くことがある。フルタイムで仕事をしていた時、追われるように毎日を過ごして溜め込みっぱなしになっており、情緒不安定な時期があった。
結婚を機に退職し時間に余裕が出来たとき、大きな断捨離をした。そうしたら手帳も整えたくなった。読みにくく汚かった手帳を書く時間を作り丁寧に書くようにした。気持ちの整理が出来て、心のモヤモヤは別のノートに書き殴って破って捨てるようにした。想像以上にスッキリした。
それを繰り返すうちにだんだんと書き殴る機会が減ってきた。愚痴を友人に話して発散出来る人からしたら、なんでそんなことをするのかと思われるかもしれないが、私には必要な事だった。
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このエッセイを書くという時間も、今の私には必要なひとり時間だ。
息子を寝かしつけてから私が寝るまでの時間を使って書くようになった。まだ息子は小さいので、日中は付きっ切りでなかなか落ち着ける時間がない。それもとても幸せな時間だが、産まれたばかりの頃は息子が寝ているうちに書いたりしたが、いつ起きるだろうかとなかなか進まなかった。私には1つの事を1つずつ進める方が合っていると感じた。
育児をしていると、社会から切り離されたような気分になることがある。とても平和で幸せな慌ただしい日々だが、外での仕事をしていた時とは全く違った気持ちになる。産休中に時間があったから始めたエッセイ投稿だが、今の私にとって社会と繋がる一部となっている。
おかげで日々しんどいことやモヤモヤすることもネタに変えられるので、ポジティブになれる。少し寝不足になったとしても書ける事、家族以外の人と関わりが作れることが嬉しい。
もう一つ、息子を寝かせてからすることがある。いつもは目を背けてしまうキッチンや洗面所などの細かなところの掃除だ。日中にも出来る事だが、なぜかこの時間にやりたくなる。
掃除をしているとその日の事を思い出し、「あぁ今日も平和だったな」と日中バタバタと過ごしていたのを振り返る。
そしてなんとなく自己肯定感が上がる気がする。「こんなところまできれいに出来たぞ!」と、どんなに小さな場所でもきれいに出来たことで自分をほめるのだ。おかげでいい気持ちでスッキリしてよく眠れる。
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数年前に比べたら、自分の気持ちのコントロールが出来るようになっていると思う。たまに疲れ切ってしまってひとり時間を作れず、翌日までモヤモヤを持ち越してしまうが、コントロールをする方法を知っていれば大丈夫だと思える。
自分の傾向を知ったら、夫の傾向も見えてきた。「今は〇〇ことで頭がいっぱいそうだな」とか「今はそっとしておこう」と思えるようになった。
誰しもひとりの時間は重要で、リセットやリフレッシュする時間だと思う。息子がもう少し大きくなるとひとり遊びをする時間が増えていく。子どもの集中・研究している時間はとても重要だそうなので、ひとり時間の邪魔をせず見守ることを大事にしていきたい。