母からの話にモヤモヤする心。この正体は未練?焦り?
私は夫とその両親、祖母と暮らしている。私の実家は同じ県内で、今住んでいる地域から30kmほど離れたところにある。両親や姉達、姪っ子と会うため1か月に1回くらいは実家に帰る。
母は私が帰ると、日々あったことをたくさん話してくれて、時間があっという間に過ぎてゆく。そしてたまに私の元彼を町で見かけたよと報告もくれる。母によると、彼は地元で結婚をして最近子どもが産まれたようである。
私は聞き流しているつもりだが、後からじわじわと気持ちに影響してくる。
この間はその彼が子どもを連れて線路沿いで電車を見せていたよと。別に声をかけたわけでもないし、彼も私の母に気が付いてもいない。そんな些細な事だが、彼とは結婚も視野に一緒にいた時期があったので、心がモヤモヤした。彼のそんな姿を想像してしまい、他の事に集中出来なくなってしまった。
母に悪気がないのは知っているし、私もそれなりの反応を返してしまうから母も話すのだろうから、さらにモヤモヤしてしまう。
他の人たちはこういう時、どんな気持ちになるものだろうか?未練があるのか、羨ましいからなのか、その当時の焦りなどがフラッシュバックする。
考えすぎてしまう自分にも、夫にあたる自分にも嫌気がさす
その日の夜、夫が仕事から帰って食事を終え私が洗い物をしていると、ふいにグラスを落としてしまい割ってしまった。以前にも同じような事をしてしまったと思い出す。
その時はまわりと比べて焦っていて、自分を大切に出来ていなかった時期だった。また同じ気持ちになっているのかもと自分に嫌気がさした。
きっとそれを慰めてもらいたくて、ムスッとした雰囲気も醸し出していたと思う。こんな時に素直に夫に甘えられたら、グルグルと思いあぐねる事はないのにそれがなかなか出来ない。そしてそんな日に限って夫は体調が良くなくすぐに寝てしまった。
眠りにつく頃、私はなぜか夫への不満でモヤモヤしていた。今落ち着いて思い返せば、夫はいつも丁寧に話を聞いてくれているし応対してくれる。それを信じきれずに気持ちを溜め込んでしまったので私が良くない。
ただサラッと「今日実家でお母さんに元彼の話をされて対応に困っちゃった」くらいに話せば良かったのだと気が付くと、また自己嫌悪になる。
人と比べたり、まわりを気にしない自分になるために
だが、日が変われば気持ちも変わり、すっきりした気持ちで朝を迎える事が出来た。
自分で作ったタスクをこなして、着たい服を着て、食べたい物を食べる。ただそれだけで満たされていると感じられる。
きっと心のモヤモヤは、自分が置かれている状況と相手を比べてしまい勝手に劣等感を抱いているだけで、自分で自分を苦しめているのだと思う。その感覚は癖になりやすいようで、私の中で時折繰り返されている。
気持ちを自分の中に溜め込んでしまうのも昔からで、友人にもなかなか愚痴が言えない。言えないから自分の中でどんどん膨らんでいってしまうことがある。夫はこういう時、考えるよりも行動を起こす人なので、そんな姿を見ていたら私も少しずつそれが出来るようになってきたと思う。
私の敵は暇なのだと思う。暇だから考えても変わらないことを考えて勝手に落ち込んでしまう。すごくもったいないので、やめにしたいと思う。
またもし母からの元彼の近況報告があっても、人と比べずにまわりが気にならないくらいにしたいことをして、なりたい私になっていきたい。自分の気持ちを素直に話せる相手との関係や友人を大切にしていきたい。