私の忘れられない街、「沖縄」。

あなたは沖縄と聞いて、何を想像するだろうか。
「綺麗な海」「青い空」「陽気な街」。こんな想像をするのではないだろうか。
人気旅行先ランキングのトップ3にはきっと入るであろう「沖縄」。だが、実は「世界一危険な基地」があるという事実を聞いたことがあるだろうか。
この真実を知った時から、私にとって沖縄は「忘れられない街」となった。

基地をめぐって県民同士が争う。同じ日本と思えなかった

きっかけは大学1年の授業内で『標的の村』(三上智恵、2013)を観た事だ。そこで衝撃的なシーンがあった。それは、「同じ県民、国民同士」が戦っていたのだ。
初めて観た時、「こんな世界、本当に日本に起こっているのか」という衝撃しかなく、言葉を失った。そこで繰り広げられていたのは、「新型輸送機オスプレイの配備」や「ヘリパッド建設」の反対運動だった。
同じ県民同士が言い合いをし、同じ県民なのに、強制的に連行する。このシーンはフィクションでもCGでもなく、「リアルな世界」、ノンフィクションなのだ。

あなたは想像できるだろうか。自分が住んでいる街になんの同意もなく、強制的に超爆音の輸送ヘリが配備されることを。
「たかが輸送ヘリでしょ」と、思っただろうか。それは違う。この輸送ヘリは、多数の墜落事故、騒音問題、強い風圧と排気、緊急時に安全な着陸ができないなど、問題を多く抱えており、とても危険な物なのだ。

そんな物が自分の家付近にあると思うとどうだろう。きっと「そんなもの、どかしてくれ」「配備するな」と思うだろう。しかし、このような思いは、沖縄県民の方達は常に思っているのだ。危険な物だから反対しているという理由も一つではあるが、やはり、彼らの中には「もうこれ以上いじめないでくれ」という思いの方が大きいのではないか、と私は思う。

ここではオスプレイ問題を伝えたが、他にも米軍基地関係の問題や沖縄戦での問題など、第二次世界大戦中からずっと根深く残っているのだ。

知ることで世界が変わる。自分の問題になる

本当にほんの一部分の事しか書いていないが、沖縄のイメージはどうだろう。少しは変わっただろうか。
これをきっかけに沖縄のイメージを悪くするとか、ネガティブにしたい訳では全くない。私が求めているのは、同じ日本国民として少しでも考えて欲しいという気持ちだけだ。

私がこれを書いたところで、日本政府が動くだとか、世界を変えるという事に繋がるのは正直不可能に近いだろう。しかし、これを読んでくれたあなたが「沖縄って実はこういう街らしいよ」と友人や家族、同僚など、周りの人達に伝えるだけで、少しずつだが、世界は変わっていくのではないだろうか。人間は知らない世界を想像できない。なので、「知る」ということは本当に大切なことである。

これらの問題は沖縄だけの問題ではない。私達「日本国民」の問題なのである。そんな問題を沖縄だけに押し付けていいのだろうか。あなたは自分だけが嫌な事を引き受けて、黙っていられるだろうか。そこを問うて今回のエッセイは終わろうと思う。