修学旅行が楽しみすぎて、夜中1時を過ぎても眠れない

眠れない夜の理由……。
みなさんは何を真っ先に思い浮かべるだろうか。
恋人と過ごした夜?受験前の夜?テスト返しの前日?
私は修学旅行の前日の夜が、全くといっていいほど眠ることができなかった(子供っぽいかもしれないが……)。

修学旅行先は沖縄。
初めて見る美ら海……優雅に泳ぐ魚たち……。
きれいな砂浜、青春の1ページ……。
友人との恋バナ、そこから始まる恋物語……(私は恋愛話を聞く側だが……)。

当時の私は浮かれていて、そんなことばかり考えていた。あわよくば、この修学旅行を機にカップルを成立させたいと思っていたほどだ(今となっては余計なおせっかい)。
ありとあらゆることを想像し、期待しすぎたせいで、私は12時を過ぎても眠ることができないでいた。
その当時の私は12時になる前に寝ており、健康的な生活をしてきた。12時過ぎまで起きていることは、もはや奇跡と言ってもいい。コーヒーやカフェイン入りのエナジードリンクを飲んでも寝てしまうほど、私にとって睡眠は欠かせないものだった。

そんな私が、修学旅行前になるとそれこそ目がギンギンになり、夜中1時を過ぎても全く眠ることができなかった。
羊を数えると眠ることができるという噂を信じて数えてみたものの、全く眠ることができない。
「寝よう!!!寝ないといけないんだ!」と考えれば考えるほど、逆に眠れなくなってしまう(早く寝ないといけない!と考えるほど眠れなくなるのは何故なのだろうか……)。
結局寝たのは2時を過ぎてから。いつの間にか気を失うように眠りに落ちていたようだ。

しかし、ここでとんでもないことをやらかしてしまうのが、私という人間だ。
多くの人が私がやらかした失態を想像できると思う。
みなさんが想像した通り(?)、私は目覚ましをかけ忘れたのだ。
睡眠あるある、なのかもしれない。
過去の私には、目がギンギンになっている暇があったら目覚ましを設定しろ!!!と言いたい。

修学旅行前日から起こったハプニングは、すべて私の宝物

5時に起きなければいけないところを、5時半に目が覚め……。
親に叱られながら急いで準備をし……。
朝ごはんも食べずに猛ダッシュで駅まで走り……。
慣れていない駅チカで迷子になり……。
奇跡的に担任の先生らしい人を駅内で見つけ、空港までたどり着くことができた。
空港にたどり着いたときは、今まで以上に神様に感謝をした。
この一日で私の寿命はきっと5年ぐらい消費したように思う。
私が修学旅行を楽しみにしすぎて、こんな失態をしたことをクラスのみんなには絶対に言えない。だからこそ、この場で暴露しているわけだが……。

無事にたどり着いた沖縄は、とても綺麗な場所だった。想像以上だ。
初めて見た首里城は日本でもなく中国でもなく、独特な印象を与えるものだった。
プチプチの海ぶどうは最高だ。ソーキそばもおかわりをした。
戦争の資料館に行って、改めて「平和とはなにか」をクラスのみんなで語り合った。琉球大学の学生とも米軍基地について議論し合った。
その他にも沖縄の海で初めてシュノーケリングをし、見事に溺れるという快挙を成し遂げた。
あの日見た、友達の爆笑した姿を私は忘れないだろう。

ハプニングはあったものの、このときに体験したことは今でも私の宝物である。