辛い。
とてつもなく生理が辛い。
女であることをやめたいくらい辛い。

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毎月やって来る生理というものに、心身ともにやられること早14年。
今月もいじめてやるぞと言わんばかりに、私のお腹を叫びたくなるほどにひどく痛めつけ、吐き気を催させ、しまいには立っていられなくする。
とてつもなく厄介。
1番ピークの2日目なんかには、私の猫背がさらに猫背になり、もうおばあちゃん状態。

それも生理期間中の1週間だけでなく、生理前のPMSとやらの問題もある。
PMSとは「月経前症候群」といわれるもので、生理前の精神的・身体的不調のこと。
これは酷い人と比べたらまだましだけど、ちょっとしたことでイライラしたり、理由のない憂鬱感や不安が襲ってきて急に孤独感に包まれてしまう。

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思えば高校生になる前からずっとこの症状に悩まされてきた。
生理痛が酷すぎて塾を休んだことも、朝の集会中に立っていられなくてうずくまったこともある。
この前は仕事中に吐き気とめまいに襲われて、ピーク中にも関わらず倒れてしまうんじゃないかと思った。

なんでこんなに痛いんだろう。
お腹がちぎれるくらい痛くて、頭の中は「痛い」の2文字で埋め尽くされて、それ以外考えられない。
世の中の女性は毎月この症状と闘っているのか、と思うと我慢するしかないと思った。
2個上の姉は私ほどではないみたいで、それが不思議でただただ羨ましくて仕方なかった。

でも最近は年々酷くなっているかもしれないと感じ、親にも「そんなに?」と心配されるくらいだから深刻に受け止めたほうがいいんじゃないかと思い始めた。
だから産婦人科に行くことに決めた。
SNSで見た、ある人の漫画も決め手だった。

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生理痛が酷すぎて病院に行ったら「子宮内膜症」という病気だったという話。
子宮内膜症とは、子宮の内側の壁を覆っている子宮内膜が子宮以外の部位に発生し、発育を続ける病気のこと。
炎症を起こして腹痛を引き起こしたり、不妊症の原因になったりする可能性もある。
私もこれかもしれないと急に不安に襲われて、いても立ってもいられなくなった。

診察後に先生から言われたのは思った通り「子宮内膜症」。
私は子宮内膜が卵巣内で発生していて、「チョコレート嚢胞(のうほう)」という腫瘍みたいな黒い塊が炎症を引き起こしていたタイプ。

私の嚢胞の大きさは2.6cmあると言われ、3〜4cmを超えると手術を検討する場合もあるそう。
20〜30代の女性に多く見られて、10人に1人がなるみたいだけど、それでもちょっとショックだった。
エコー写真で見た嚢胞という黒い塊は、気分のいいものではなかった。

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結果は良くない内容だったし、次の生理日から「ピル」という生理の症状を軽くできる薬を毎日飲まないといけなくなったから変わらず憂鬱ではあった。
私は錠剤を飲むのが本当に下手くそで、ひと粒飲むのに500mlのペットボトル1本分の水を消費してしまう。
この私にとって苦行ともいえる行為を毎日なんて、考えただけで嫌になってしまう。

でも今までずっと闘ってきたこの症状を、「みんなそうだから」と無理に自分に言い聞かせて我慢する必要はもうないんだと嬉しくなった。
先生から日常生活に支障をきたすのは異常だと言われ、当たり前に生理は痛くて辛くて耐えないといけないものと思っていた概念も覆された。
もっと早く知りたかったし、病院に行くという選択をするべきだったと少し後悔。

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ピルを飲み続けてこの病気が治るかも、悪化するかも分からない。
副作用もあるみたいだから不安なことには変わりはないのだけれど、耐えてきた症状がましになって日常生活が送りやすくなると考えると、少し気分が軽くなる。

思えば周りの友達の症状が軽いのか重いのかすらも分からないのに、勝手に世の中の「普通」に自分を当てはめていたのは間違いだった。
もっと大変なことになる前に、大事な自分の身体の異変に気づいてあげられて良かったと思う。

いつまでピルを飲み続けるのかは分からないけれど、とりあえず今のところは頼らせてもらうことにする。