私は世間一般から見ると、「太っている」部類に入ります。
あまり、というかかなり認めたくない事実ではあります。
ですが、会社の健康診断の結果には、どう見ても「軽肥満」と書いてあるので、嫌でも認めなければいけません。
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太っていることの何が問題か。
私にとって最大の問題は、「服が入らないこと」です。
服が好きです。
時々自分のこだわりを面倒に思うこともありますが、それでも他人より少しだけ興味があるのでしょう、苦には思ったことはありません。
骨格診断やパーソナルカラー診断も、流行しはじめた専門学校生時代に一度受けました。骨格ストレート、ブルベ冬でした。
診断を受けてからはさらに服を試着したり、購入したりすることが増えました。
体重が気になり始めたのも、この頃からです。
体重が気になったことは、それまでありませんでした。
学生時代までは拒食のせいで痩せ型で、肥満とは縁遠いような体格をしていました。
ですが、社会人になった途端、環境の変化や上司へのストレスで今度は過食に走り、最終的に20キロ程度太ってしまったのです。
今まで入っていた服が入らない。
その事実は簡単に私の自尊心を折りました。
仕方がないので自分のサイズに合うように買いなおすと、親に「また太った?」と指摘されました。
それがたまらなく嫌で、それからは服をこっそり買うようになりました。
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服を買うことを比較的ポジティブに捉えられるようになったのは、比較的最近です。
「ブラデリス ニューヨーク」という下着ブランドがあります。
ちょっと高価だけどかわいいという理由だけで、そこで下着を学生時代から定期的に購入しています。
フィッテングをとても丁寧にしてもらえて、おすすめも教えてもらえるので、気に入っていました。
体重が増えてしまってから、ふと思い立ち、そこで下着を新調することにしました。ですが自信がなくて、とてもではありませんが、店舗には行けませんでした。
そこで私は通販を利用することにしました。
サイズが変わっていたらどうしよう、と思いながら、前回と同じサイズ、同じ型のものを購入しました。
数日後、下着が届きました。
そこで驚いたのは、届いた箱でした。
さまざまな年齢、体型の女性が下着をまとっているイラストが描かれていたのです。
そんなことで、と思うかもしれませんが、その時、私は「体型を肯定された」ような気がしました。
ただ太ったからって、私の価値が一ミリでも変わるわけじゃない。私は、ただ私なんだ。
届いた箱を見ただけで、そう思えるようになったのです。
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それからは服は堂々と買うようになりました。もちろん自分に合ったものです。
たとえXLサイズでも、「まあこれが一番きれいに見えるし」と思えるようになったのです。
最近は買いすぎて「まだ買うの」と呆れられるほどです。そろそろ断捨離が必要だな、と思っています。
もう、「太った?」と誰に指摘されても、そこまで傷つかないと思います。
だって、これが私なのだから。