基本的にアウトドアな私は、土日祝日に予定を入れる。友人と遊びに行く、服を買いに行く、山に登る……など。
家にいるのもいいけれど、家にこもっていると寂しさがこみあげてくるので、外に出て人にあったり、一人で出かけても自分の経験や体験について考えたり、街ゆく人々の姿を見て、それぞれの人たちの過ごし方について観察したりしている。
コロナで外出自粛が叫ばれていた時には、家にこもってひたすら小説か漫画を読み、物語の世界に没頭して、主人公たちの心境や、住む世界の景色を想像して過ごしていた。
私にとって休日は、新たな発見をしたり、何かを再発見したりする日で、それらについていろいろと考えを巡らせることができる日だと思うようになってきた。
毎日通う職場は、少しずつ変化はしているけれど、変化が小さすぎて、毎日が同じに思えてしまう。そこに新たな発見は見つけにくく、ありがたい日常であっても、つまらなく思えてしまう。
そのような日々に必要なのが、私にとっての休日なのかと思っている。
アラサーになり、体も学生時代に比べて不調が見え始め、必要以上に動きすぎると、疲れて体調を崩してしまうこともあるけれど、それでも出歩くことはやめられない。
見た目を変えても、私の中身は何も変わらないという再発見
一つ最近発見したことは、髪型をツーブロックにしても、やんちゃになるわけではないということ。
最近髪型を変えようと、美容院に行き、ショートカットをお願いした。髪の毛が多いのもありすいてもらおうと思っていたのだが、ツーブロックが気になっていたので、自分の顔の形でも似合うかどうかきいてみた。
答えは、似合うと思いますが……と返ってきた。
美容師さんに心配されたのは、「職場で禁止されていませんか?」ということだった。
やんちゃ系に見られるから、ということだった。
そういえば、校則でもツーブロックが禁止されているということをニュースで見たな……と思い出したが、服装にもあまり上司から言われたこともないし、ツーブロックが隠れるような髪型もできるということだったので、せっかくなのでそうしてもらった。
バリカンで両側の髪を刈ってもらうのは1分にも満たないほどですぐに終わり、あとは少し長かった後ろの髪を切ってもらうくらい。
1時間で髪の毛を切り終わってもらって、あとはシャンプーとトリートメントをしてもらい、終了。
鏡を見てみると、少し違う髪型をした私。
髪型を変えても、やんちゃ系になったのではなく、髪の毛のボリュームが減り、少しだけ手入れが楽そうになった私がいた。
髪型の変化をきっかけに、社会についてちょっと考えられた一日
常々疑問に思っていたことが、ますます深い疑問になった。
どうして髪型や髪の毛の色を校則で制限したり、会社でそれらの規定を作ったりするのだろうかと……。
多感な時期に、髪型を変えることは心身の成長に影響を与えるのだろうか……。誰かと違う見た目をしていることが「よくない」という認識があることのほうが、人を見た目で判断して、差別につながる等の悪影響があるのではと思ってしまった。
もし、今日私が髪型を変えたことで、明日から自分の同僚や友人に冷たい態度をとられてしまったら、すごく悲しいし、自分は上っ面だけでつながる人たちと一緒にいるのかと思ってしまい、さらに落ち込むような気がする。
人を縛る規則やルールというのは、その基準をもって相手を判断してしまうことになるが、本当にそれでいいのかと常に考える必要があるのだろうなと、改めて気づくことができた。
昨今、学生さんたちが厳しすぎる校則を変える運動をしているところがあるという。変化を起こすということも、変化に寛容になることも、よいことではないかなと、思う休日であった。