休日の過ごし方を聞かれるとドキッとする。
私はコロナ禍で、インドアになった。正しくは、よりインドアになった。

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不要不急の外出はやめなければいけない時期は、大手を振って外出ができなくなったことを言い訳にしていた。
仕事が忙しくて、休日は休息に充てていたという言い換えもできる。

休日は、スーパーに行って、 料理をするだけで、1日が潰れることもある。
単純に起きるのが遅いというだけかもしれない。 スマホを見ているだけで時間が過ぎていく。
外出した次の日は何もしないということも多い。
それに、次の日が休日だと早く起きなくていいという気持ちが生まれ、夜更かしをしてしまう傾向にある。
それになぜか金曜日の夜が一番家事がはかどるのだ。
家事をして、ゆっくりしていると、あっという間に深夜ということはよくある。

早く起きて朝活をしたいという思いをずっと抱いているのだが、全く実現できていない。
平日の疲れが溜まっていても、頑張って早く起きることもあるが、その日一日中疲れていたり、頭が痛くなったりして逆に動きが鈍くなってしまう。

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この前の金曜日、会社でチームの人に「明日は何をするの?」と聞かれ、本当は家から出るつもりはなかったのだが、「図書館に行って、スーパーに行って、買い物をする予定だ」と予定をでっち上げてしまった。
チームの人であっても見栄を張りたくなってしまうほど、私は予定がないことが多い。
外聞がいいように、予定がないのではなく、お家が大好きなんだと言い換えておきたいと思う。

出会いの場においても、休日は何をしているのかと聞かれることがあるが、ずっと家にいますとはなかなか答えにくいので、「友達と会うか、予定がなければ図書館に行ったり買い物をしたり料理をしたりして過ごしています」と答えるようにしている。
そして、すかさず聞いてきた相手に「休日は何をしているの?」と質問を返すのである。
予定がない、イコール寂しい人と思われたくないのだ。もはや予定がないことがコンプレックスになっている。

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コロナ禍が徐々に落ち着いてきて、外に出る機会が増えた。
友人と出掛けるときや、弟とごはんを食べるとなったときは、行きたいところがあれば自分から言うし、最初から会う理由が目的地ありきな場合も多かった。
私は、友人の興味があるものに付いていったり、行ったことない場所に行くことを純粋に楽しんでいた。

しかし、自分で一から予定を立てる機会があり、どういう風に組み立てればいいのかさっぱり分からなくて、思いがけず周囲への感謝を抱いた。
気心知れた仲であれば、多少つまらないプランになっていても、話しているだけで楽しい。
ところが、これから仲良くなろうとしている人とは、興味があるものがすり合わせられていないため、「相手が全然興味ない場所だったらどうしよう」や、「何回も行ったことある場所ならつまらないだろうな」という思いが頭をよぎり、探り探りで提案をする形になってしまった。

相手に楽しんでもらえるプランを考えることからプレッシャーで、混雑状況を気にして、お店の予約をするのはとても労力がかかると思った。
予定を立ててもらっていたことに対して、気楽に甘えていたことを反省し、楽しい時間を提供してくれた友人達にありがとうと言いたい。