私は癖っ毛です。
母や弟は直毛ですが、父親は癖っ毛でそれを受け継いだみたいです。
ヘアアイロンをあてても、真っ直ぐにならなくてうねります。
湿気はとくにうねります。
外人の子どもの癖っ毛は本当に可愛いなって思います。
癖っ毛の自分は好きじゃなくて、元々真っ直ぐな髪の子が本当に羨ましくて。
中学生の時は家が美容院で、髪がサラサラなロシア人みたいに目が大きくて可愛い子に髪がぼさぼさだね、ほんと髪質悪いねって笑われたことがあります。

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悩みに悩んで縮毛矯正をしました。
最近の美容技術はほんと凄くて、自然な形で真っ直ぐになります。
手触りもサラサラでツヤツヤで。
ドライヤーで乾かしてもボサボサにならない。
凄く凄く嬉しかったです。
だけど、施術に時間とお金がすごくかかるんです。
髪もめちゃめちゃ痛むのです。
シャンプーも良いシャンプーを買わなきゃいけないし。

美容師さんも前より可愛くなったねって褒めてくれました。
職場に行ったらみんなが褒めてくれました。
だけど私は悲しくなってきたのです。
やっぱり前の私は醜いんだ。
癖っ毛の自分も私なのにな。
そしてふと思いました。
私たちは社会が求めている美しさに縛られている?って。

ルッキズムという言葉が言われるようになりました。
Looks(見た目、容姿)+ ism(主義)を合わせたことばで、「外見至上主義」などと訳されています。具体的には、見た目で人を判断したり、容姿を理由に差別したりすることです。
見た目に悩む人は沢山いると思います。
痩せたい、二重にしたい、色白になりたい、髪が薄くなってきた。胸を大きくしたい。
社会が求めるイメージと違う自分は、情けなくて情けなくて。
落ち込み、自信がない自分。
社会では見た目に悩む人を、笑いものにしたり、お金にするために商品やビジネスを勧めてきます。
整形をしている女の人を馬鹿にする風潮もあると思います。
整形は個人の自由です。他人がとやかく言うべきではないのではないでしょうか。

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そして日本社会はこうあるべき、が厳しいんじゃないかって思います。
女は髪が命。サラサラストレートヘアは絶対モテる。
酷い癖っ毛だと清潔感がないって言われたりします。
一般的に男性が好むのもサラツヤストレートだとも言われます。
その価値観は私みたいな癖っ毛に悩む女子を傷つけます。
ありのままの自分ってやっぱり認められないのかな。
誰からも好きになってもらえないのかな。
綺麗に真っ直ぐにしても結局数ヶ月後にはまた戻ってしまう。 
癖っ毛だっていいハズなのに。
鏡を見ると縮毛矯正をかけた自分が見える。
だけれども全然嬉しそうじゃない。
なんか張り切るのは疲れたな。

まずは自分を認めたいです。
そして社会はもっと優しくなってほしいのです。
ルッキズムの考えももっと広まってほしい。
何か言葉を発するとき、自分がその立場だったらどう思うか考えてほしい。
見た目ではなく、内面を褒めてほしい。
自分が変わる、目の前の人を変える、そして社会を変えていかなければ。

自分の気持ちが固まったら、「婚活」を始めたいと思います。
その時には癖っ毛に戻ってても癖っ毛の自分で写真を撮りたい。これが本当の姿だから。
胸を張って写真を撮りたい。
癖っ毛でもかけがえのない大切な自分。
そんな自分を好きになってくれる人に会いたい。