特集:わたしのお休み

久しぶりにお休みを一人で過ごす。ずっと頭にあったのは彼のこと

わたしのお休み

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この夏からパートナーとの同居を始めた。
会社こそ違うけど、同じ建物内で働く私達。
廊下ですれ違ったり、食堂でバッタリ会ったりする。
お互いお休みも合わせやすく、同居してからというもの、仕事の日もお休みの日もとにかく常に一緒にいる感覚だ。

もちろん、彼と過ごすお休みも楽しい。運転免許のない私に代わって、いろいろなところに連れて行ってくれる。お互いラーメンが大好きだから、これまで何店舗ラーメン屋さんを開拓したか分からない。おうちでまったり、桃鉄をするもの良い。

しかしこれが、毎度の休みだと、「そろそろ誰か友達と会いたいなぁ。もしくはひとりで自由にしたいなぁ」なんて思ってしまう。
無い物ねだりだと分かってはいるのだが。

◎          ◎

こないだたまたまひとりでお休みの日があった。
珍しく早起きして、モーニングを食べながら今日1日何をして過ごそうか考えながら、わくわくが止まらなかった。

午前中に洗濯と掃除を済ませ、買い物に出掛けた。誰かと一緒だと落ち着いて買い物ができない性なのだ。店員さんとの会話を楽しみながら、ずっと部屋に置きたいと思っていた観葉植物を購入した。その後ランチを食べ、美容室へ。イメチェンのつもりで髪を10センチもカットした。トリートメントまでしてもらい、艶々だ。彼はこの違いに気づいてくれるだろうか。

夕食の材料を買って帰宅する。今日のメニューはスパイスカレーにしよう。30歳過ぎたのにカレーは甘口が良いなんて言うから、甘々のバターチキンカレー。仕事の日の時短&作り置き料理とは違い、ゆっくり時間をかけることができる。

スパイスカレーを仕込んだら、お気に入りの入浴剤を入れてゆっくり長風呂をする。次に入る人がいると思うと急いでしまうけど、待っている人がいないって良いもんだ。そうだ、お風呂上がりにはビールも飲んでしまおう。

そうこうしている間に彼が帰ってくる。私のひとりのお休みはこれにて終了だ。
良いリフレッシュにはなったけど、なんだかんだ1日中ずっと彼のことを考えていたような気がする。でもそれは決して悪い意味ではない。誰かのことをふとした瞬間に思い出せるって、とても素敵なことだと思う。私は幸せ者なのかもしれない。

◎          ◎

私のお休みは、ひとりでもひとりじゃなくても充実している。友人とカフェで何時間もお喋りするお休みも、彼とお出掛けするお休みも、ひとりでのんびり過ごすお休みも、全部大切だ。

さぁ次のお休みはどこへ行き、何をして、何を食べようか。毎日一生懸命働く理由はお休みの為だから。きっと人類みんなそうなのではないかと思う。

最近は仕事が忙しくてなかなか連休も取れないけど、いつかゆっくり温泉旅行にも行きたい。お休みの日のことは考えるだけで楽しいものだ。そしてそれを糧に、毎日の仕事も頑張ることができるからバランス良くできていると思う。

私は次のお休みへ想いを馳せながら、最後の1口のビールをゴクリと飲むのだった。

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