私と私のファンにとって大切な、忘れたくない、忘れてはいけない時間
女子大生。ライター。ライバー兼フリーモデル。
肩書きは立派だが、特別秀でた才能は持ち合わせていない。
実力2割。やる気8割。何でも屋の私。
そんな私には、忘れたくない時間がある。
忘れてはいけない日々がある。
68日。148時間と22分42秒。
これは私がライブ配信において、毎日配信を継続した日数と時間。
私と共に過ごしてくれたOhana(私のルームのファンネーム。ハワイ語で家族)にとって大切な時間。
他のだれかではなく、私だけの大切な時間――。
人生100年時代のかけがえのない68日。ファンが支えてくれた
100年。
日数にすると、36,500日。時間にすると、876,000時間。52,560,000分。3,153,600,000秒。
100年という時間軸を感じて生きている人はどのくらいいるのだろうか。
今、この瞬間を生きていると意識している人はどのくらいいるのだろうか。
私は、この68日間。今までの人生にないくらい時間と常に向き合ってきた。
学業、実習、ボランティア、就職活動、アルバイト、ライブ配信。
不器用な私には、目の前のことに一生懸命になるあまり、明日が見えない。
そんな日々が続いた。生きていれば明日はやってくる。そんな当たり前のことを信じることが怖かった。様々なことに挑戦する一方で、未完な状態を悔やんでは、自分を責めた。
そんな時、いつも私を包み込んでくれたのはOhanaだった。
もしも明日世界が終わり、会えない日々が続いたとしても、68日間。148時間と22分42秒。
この時間が存在していたOhanaと生きた日々が私を強くしてくれる。
生きている。そう実感できる時間だった。
何気ない日々の中に私たちの幸せは沢山ある。笑顔になれる瞬間は沢山ある。そう感じる日々だった。
苦手なことから逃げ、どこか不器用で言葉足らずな私にとってライブ配信は、コロナ禍では感じることが難しかった人のつながりや優しさという本当の幸せを見つけられた。人生の中でなくてはならない大切な時間だった。
配信ボタンを押せば、そこには、どんな時も、涙さえも愛してくれるあなたがいた。
弱さも強さも包み隠さず沢山笑い、沢山泣いた。喜怒哀楽を一生分表現した。
私たちだけに刻まれた、大切な時間――。
11月20日。
モデルになり、ちょうど3ヶ月のこの日。どんな言葉で今、あなたに伝えられるだろう。
私は次のステップを踏み出すと決めた。
あなたに届けたい。
イベント1位に喜び、涙があふれたあの日。
毎日配信の約束が守れず、この悔しさを忘れまいと誓ったあの日。
来年も、今日は巡ってくる。それは当たり前のことではない。明日、何が起こるかわからない。予測不可能な今日。
毎日配信が止まり、明日が見えなくなって、明日を信じることが怖くなった。
そんな時、ゆっくりでいい。待ってるよと私を愛し続けてくれたOhana。
最後の最後まで目の前のあなたに私の笑顔が届きますように。全ての日々をあなたとあなたの言葉と共に過ごすことができたから、今の私がある。
今日、私はここにいる。この先、どんなことがあっても、生きている限りどんな明日も受け入れ、歩いていける。
未完成な私だからこそ、私を支え、私を愛してくれた人たちへ
何も持っていない私は、何も持っていないからこそ沢山の人に支えられ、形式にとらわれず、私の個性を愛してくれる人に出逢うことができた。
孤独さや未完さは時に武器になる。
あなたがいるただそれだけで私は、ひと回りもふた回りも強くなれた。
いつしか幸せやわくわくを与える立場から与えられる立場になり、あなたの存在が私に生きる力と勇気をくれた。
68日。148時間と22分42秒。
一生忘れないような素敵な時間をありがとう。
あなたの心にこの時間が永遠に刻まれますように。
そして、これからは、あなたがあなたのために、これからのかけがえのない時間を使えますように。