私の友達には、SNSで繋がった人たちが多い。
もう10年以上付き合っている友達が何人もいる。
最初は、mixiから始まった。
当時は、学校内での人間関係に疲れていて、好きなものを共有できなくなったからこそ、何かないかと考えた時にコミュニティから繋がれることを知り、自ら声をかけに行った。
コメントのやり取りを重ねていき、ライブに行くことになった。
当時は高校生で親に話した時にネットで知りあった人と会うことには反対され、ライブに行くことも心配された。
不安に思い心配する気持ちはわかる。
干渉されることが多かった私は、それでもSNSで繋がった人と会うことはやめなかった。
反対を押し切ってSNS上で仲良くなった人とリアルで会うことを続けたことで、今の私がいる。
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時代が進み、SNSの利用がmixiからTwitterにシフトされたことに合わせて、私もTwitterを利用し始めた。
好きなアイドルグループのことをツイートしていても、TLが私のツイートで埋め尽くされるのと私が好きなものを知ってはいても話が分かり合えるとは違うと思い、「ヲタ垢」を作って同世代のアカウントと繋がって好きなアイドルのことやライブや番組に出ている良さを『共有』したいと考え、早速アカウントを開設してハッシュタグから繋がりを求めていった。
同い年で住んでいる場所が近いことがわかったり、他にも共通な「好き」を共有していくことで段々と仲良くなっていくと、自分が追っているアイドル達がロケで使った場所に行ってみようとなり、そこで『初会い』を果たすことになる。
また、時期によってはコンサートやイベント会場で会って写真とってそこで「今度はゆっくり会おう!」と、段階的に仲良くなっていく人たちが増えていく。
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人見知りをしない私は、SNS上でもリアル上でも変わらないテンションでいたため、よくあるネット上とリアル上でのテンションの差がなく関係性を深めていき、仲のいい相互フォローの友達は増えていった。
でも、中には「合わないな」と思う人もいる。文字でのやりとりができない人もいることにうんざりし一度はアカウントを変えて仲のいい人だけと繋がるアカウントに移行したこともある。
合わないと思ったらブロックで完全にシャットアウトができる。
仲良くしていたのに突然ブロックされたこともある。されたことが嫌だった私は、自らはしたことがないが、そっと距離を取ったこともある。
それでも仲のいい友達は、共通の好きなもので盛り上がるし個人的なことも話して仲が深まることもある。
アイドルを追いかけることをやめた私は、今でも仲のいいSNS上で繋がった友人はいる。
一緒に旅行をしたり定期的にご飯に行ったりと、リア友のように発展している。
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だけど、SNS上で繋がった友人はリア友とは違う特別なカテゴリだと思う。
自分の「好き」が共通で繋がった人だから、学校生活で出会った人たちとは違う別枠と捉えている。
学生時代に繋がった人たちが多いため、学校内で考えさせられる人間関係でリア友には話せないことを話すことができたのはリフレッシュになった。
中には出会いを求めているような面倒な人や、文字のやりとりができない人もいて、もやもやすることもある。
でも、リアルな人間関係でも「合う」「合わない」は起こりうること。
SNSがあったから、人脈も価値観の幅も今でも広がっている。
新たな自分を知ることにもなるし、今まで出会えなかった人とSNSで出会ったことで興味や関心も広がる。
SNSをやっててよかったと思う(個人情報が漏れないようにはもちろんご注意を)。