小さなことを喜べる自分が好きになった、ひとりで過ごすクリスマス
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
20歳の冬。
恋人のいないクリスマスがやってくる。
ひとりぼっちのクリスマスは、実に4年ぶり。
大通りの針葉樹には、色とりどりの電飾が取り付けられ、いつしか街もすっかりクリスマス気分で。
毎年この頃は、クリスマスは何をしよう、クリスマスプレゼントは何をあげよう、なんて相手のことばかり考えて、街の変化に気づく余裕もなかったけど、それはそれで楽しかった。
誰かのために一生懸命頑張る自分はすっごく可愛かったし、恋人と過ごすクリスマスだってちゃんと楽しかったよ。
でもなぜか、それが無い今年はどこか心に余裕があって。
世間一般的に、「クリスマスにひとりぼっちは寂しい」なんてことをよく耳にする。
けれども今の私にとっては、空が高くなったこと、いつの間にか日が短くなったこと、空気が澄んで夜空が綺麗に見えること、そんな小さなことに喜べる自分が好き。
きっといつか現れるはずだから、私だけのサンタさん。
絵本の世界から飛び出して来てね、いい子で待ってるから。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。