大学生になりスマホでのコミュニケーションが一般的になってから、SNSでのやり取りも活発になった。LINEはもちろんのことTwitter、FacebookそしてInstagramなどで、色々な人と繋がってきた。
◎ ◎
それぞれのSNSを使い分けて、様々なコミュニティで繋がりを保ってきた。
留学しているときは、メッセージのやりとりはFacebookが便利だった。未だに誕生日を祝うメッセージをもらえて嬉しく思う。
地震やスポーツの情報などの速報を知りたいときはTwitterが便利で重宝している。
また、全く違うコミュニティで知り合った人が友達であったり、「知り合いかも」に出てくることは、ひとえに世間の狭さを感じる。
社会人になった今はSNSを見る時間が限られて、大学生のときに比べるとオンラインになる頻度が減った。
例によってSNSによるストレスはだいぶ減ったが、10代学生の時はSNS上の情報に振り回されていたように思う。
大学生の頃は、みんなSNSで真の姿をさらけ出していると信じていた。
毎週のように女友達とカフェに出かけ、三連休があれば彼氏と旅行に行き、一人で過ごすことなんてないような生活を送っているように見えていた。
キラキラしている人を見て、私は「休日の予定がないなあ」とひがみっぽくなったこともある。
◎ ◎
SNSは一度見始めてしまうと見るのを止められなくなるので、大学生時代のテスト前はSNSを開かないようにしていた。
私が高校生時代にSNSが活発でなくてよかった。確実に勉強に集中できていなかったと思う。
通知をオフにしていても、友達から「〇〇ちゃんのこの投稿見た?」と連絡が入って見てしまうこともあった。
単純に忙しいとSNSを開く暇もなく、ゴシップニュースからは取り残される。
学生時代のコミュニティだと、最近はSNSで報告したからと言って、個別には連絡をもらえないこともあり、会話の中で急に結婚や子どもの話が出てきて驚く。
自分が婚約や出産を発表するときのことを考えてみると、SNS上には浅い繋がりだが、ノリで連絡先を交換した知り合いもいるので、プライベートな話題を投稿したくないなと思ってしまった。
何のためのツールだとなるのだが、今更完全にプライベートを公開できる人だけにSNSの人間関係を整理するのも難しい。
実際に発表のタイミングを迎えた暁には、しっかりと考えたいと思う。もしかすると「全世界に伝えなければ!」という使命感を持つかもしれない。
◎ ◎
社会人になりSNSと距離を置くようになってきた今では、自分の中でSNSは発信のツールではなく、情報収集のツールに変わってきている。
大学生の頃は、映えるところに出掛けたときは、欠かさず投稿してきた。
ところが今では、経験してきたものを写真や投稿として残すよりも、自分の中に秘めた思い出として蓄積した方が素敵なのではないかと考えるようになった。
これから30歳に近づくにつれて、婚約や結婚、出産、そして持ち家への転居の投稿が増えていくだろう。
それらにまだ手が届いていない私は、これまでもそのような投稿を見るたびコンプレックスを刺激されてきた。
ストレスになるものからは距離を置いて、SNSは自分なりに楽しく活用していきたい。