12月14日。
私の中で一年を振り返るのはこの日と決まっている。

学生時代は紙のスケジュール帳を使っていたため、後ろの方のメモ欄にその年あったこと、感じたこと、来年はどうありたい、そんなことを無造作に書き出す。
そして棚の奥の方にしまうのだ。
たまにノートを取り出し開くと、当時の想いがノートから溢れ出て、記憶を刺激する。
文字の大きさや雑さ、些細な違いから、当時も必死に生きていたのだと実感する。
スケジュール帳を持たなくなった今、書き残すという動作をデジタルの世界に記すことは私の新たな挑戦だ。
来年の今日、この文章たちを見返した自身がどう感じるのか楽しみだ。

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社会人3年目も終わりを迎えようとしている今日この頃。
2022年は、公私共に新しいことにいろいろ挑戦した一年だったと思う。

仕事では、これまでの業務に加え、3年目にはかなり重たいプロジェクトを任された。
前評判通りかなり頭を悩ませる仕事ではあったが、やるからには私もみんなも楽しく取り組めるものがいいと、工夫を凝らした。
その甲斐もあってプロジェクト自体かなりウケもよく、順調に進むことができている。
また、これまでの業務とは全く違うという面から、今までは知り得なかった私の一面を見ていただくいい機会となり、それが評価されたことが嬉しかった。

もちろん日々の仕事の中で瞬間的な苛立ちや怒りを感じることもあるけれど、思い出すのは楽しかったこと、達成したこと、褒められて嬉しかったこと、そんなことばかり。
そう思うのは私を支え、引っ張ってくれた多くの人のおかげだと思う。

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私生活では、3月ごろから創作活動を始め、絵、エッセイ、小説、企画、数多くの創作物をこの世に生み出した。
基本的に作品はコンテストに提出し、その多くは実らないものの方がほとんどだった。
しかし、その中のほんの少しだけが認められ、賞をいただいたりすることもできた。
その度に自分が勝ちというものを感じることができた気がした。

その他にもピラティスを始めた事で姿勢が良くなり太りにくい体質を手に入れたり、人生で初めてフルートを購入し、ピアノ以外の新たな音楽の世界を知ることができた。
今年は興味センサーが多岐に渡っていたようで、これまでの自分であれば手に取らなかったであろう本もたくさん買った。
クロッキーが上手くなる本、星座と神話の本、kemioさんのエッセイ本などなど。
最近買ったのはエリザベス女王の伝記と図解でわかる西南戦争の本の2種類。
自分の知らなかった世界を知る楽しさを、本を通して実感しているところだ。

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記載したものの他にもいろんなことに挑戦したなあと、今年のことにも関わらずひどく懐かしく感じる。
それだけ様々なものを見て、聞いて、感じることができたのだろう。
それは自分もそうだが、他人に切り拓いてもらったところもある。
社会人4年目以降、現部署での目覚ましい成長が見込めないと予想している。
それもそのはず、今年度が終わる頃には通常の業務を全てマスターすることが決まっている。
すなわち、現部署においてある程度のことをやり尽くしたということだ。
とは言っても私の処遇は組織の意向によって決まる。
仮に現部署への残留が決まったとしても、単調な一年にならぬよう、挑戦と変化のセンサーを研ぎ澄ましておこうと思う。

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私生活においては、興味を持ったことへの投資を惜しまず、引き続き執筆活動を中心に、無理のない範囲で楽しく創作活動や新しいことへの挑戦を試みたい。
私がこれまで出会い、これから出会うものやことがどう繋がっていくのか楽しみだ。
12月15日、私はまた一つ歳をとる。
2023年、一つレベルが上がり、公私共に、挑戦と変化を続ける私でありたい。