2022年を振り返ると、というよりも自分の人生を振り返ると、「〜ねばならない」が多かったように思う。
女の子は可愛くなければならないし、可愛い女の子は痩せていなければならない。
仕事中は真面目にやらなければならないし、自分が決めたことはきっちりやり遂げなければならない。
人には優しくしなければならないし、いかなる時もニコニコしていなければならない。
疲れていても働かなければならないし、辛くても前向きな言葉を発さなきゃいけない。
大人は無謀な夢を語ってはいけないし、歳下の子達に大人としての背中を見せなければならない。

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別に誰かにそうしろと言われたわけではないけれど、そうした方がいいと思っていたし、そうやって型にハマっている自分が楽だった。
けれどこの半年に起こったたくさんの出会いの中で、それを捨ててしまうといかに気楽に生きていけるかということに気づいた。

例えば、すごく簡単な話だけれど、眠い時は寝ればいいと思う。
これが今までであれば、「この課題が終わるまでは」だとか「最近寝てばかりなのに」なんて考えて、カフェインを大量に摂取しながら無理やり自分を奮起させていた。
けれど、眠い時は寝ればいい。
しんどい時にどれだけ頑張ったってあまり成果は出ないし効率も悪い。
なら素直に一度、全てを捨てて寝ればいい。
提出期限なんてものは忘れてしまえばいい。
怠惰な自分を許せばいい。
だって体が「寝たい」と言っているから。

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例えばなんだか人といることに疲れてきたとする。
そんな日にも誰かから話を聞いて欲しいと連絡が来る。
でも返事を返さずに携帯を置いて自分の世界に閉じこもればいい。
相手がしんどいという前に自分が疲れてるんだから。
その相手も別に放っておいても死にはしないし、誰かにも連絡しているはずだ。

例えば昨日ケーキを食べてしまったけれど、今無性にプリンが食べたい。
昨日カロリーオーバーしたんだから、野菜を食べて相殺しなきゃ。
甘いものばっかり食べてる場合じゃないよ。
なんて考える必要はない。
体が、心が求めているものを食べればいいのだ。
野菜はまた食べたくなった日に食べればいい。

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と、いう感じで、時間の無駄と分かりながら1日中YouTubeを見ていたっていいし、今日やろうと思っていた洗濯が面倒になってきたなら明日回せばいい。
空気読まなきゃと行きたくない集まりに行く必要はないし、理由はなくても行きたいなら1人でふらっと海に行けばいい。
どんな小さなことも一つ一つ自分の心の声を最優先にするだけで、一気に生活の質が変わる。
急激にハッピーになるわけではないけれど、「生きる」ことがずいぶん楽になる。
そう気づくことができた2022年の学びを活かして、「2023年は自分の心の言うことを聞く」が、目標だ。
頭で考えることではなく、心が訴えることに耳を傾けて、自分を大切にしながら一年を過ごしたい。
そうすればきっと、来年の今頃に、「2023年は充実した一年だった」と、幸せな締めくくりを迎えているはずだ。