2022年は人生で最も自分と向き合った1年でした。

自分の中のねじれ、歪み、蓋をしてきた感情、信じたいもの、手放したいもの……とことん、自分と向き合い、目をそむけたくなるような感情とも腰を据えて向き合う努力が出来た、個人的にはとても進歩の感じられる1年でした。
でも、それと同時に見えてきたものがあります。
今の私に足りていないものです。
それは、俯瞰する能力です。

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内省するということは、自分の頭の中で、自分自身と向き合う、ということだと思います。
そこに他者や世間は基本的に介入しない認識です。
となると、かなり視野が狭まり、自分の内側での探求を深めていくことになり、限界を感じざるを得ません。
例えば、自己分析ツールを使って自分の弱みや強みを把握したしても、それはあくまで自分から見えた自分に関することなので、他者から見えた自分はそこに介入されていない……みたいな感じです。
また、自分とより深く対峙しようとした時に、他者の介入は必要だと感じるようになりました。
なぜなら、他者と比較することで、自分の才能が見えてきたり、自分の弱みが見えてきたりと、自分ひとりでは気づけなかった発見に繋がる可能性があるからです。

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そして、一人で自分自身と対峙した時、かなり没頭して視野が狭くなり、全体を捉える機会、いわゆるメタ認知、みたいなものを忘れがちになってしまいます(あくまで私の話ではありますが)。
そのため、第三者(もちろん信頼のおける人)の意見を仰ぐことは、一人では限界のある「俯瞰」という作業を手助けしてくれるいい機会になると思うのです。

以前私は、俯瞰も含めて何でも自分ひとりで行わなければいけない、と思っていました。
もちろん俯瞰まで自分一人でできるようになったら、もうそれはスーパーマンなわけで、きっとたいていのことで悩まないし、人生は望み通りになるでしょう。
でも、私は未熟でただのアラサーで、スーパーマンではないわけです。一人では出来ないことがたくさんあります。
だから、2023年は、自己成長のために、他人に自分の心を開示していく、ということを目標にしていきたい、と思っています。

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他者がどのようなことを信じ、どのような選択をし、どのように生きているか。
それと自分を並べてみた時にどんなことを思うのか。
また、自分がオープンマインドで、他者に自分を開示した時、自分の心の反応はどんなものかや、他者の反応について、見つめる必要が私にはあると思うのです。
上記の通り、俯瞰という作業を自分一人で行うには私はまだ未熟だから、という理由もあります。
ただ、それだけではなく、私は長らく人とのコミュニケーションをサボってきた自覚があるのです。
それによりクローズマインドに慣れてしまって、自分で自分の心が分からなくなってしまったり、人に自分を開示できないなど不都合が生じているのです。

より良い人間でありたい、人生を楽しみたい、ただそれだけのシンプルな願いのために、2023年も自分ととことん向き合って、そしてさらに他者との関わりに重きを置いて、より素敵な私になっていきたい、と思います。
今年1年も、楽しむぞ!