社会に出て4年。転職や結婚、出産など、さまざまなライフスタイルの変化を経験している仲間が増えてきた。かくいう私も転職・上京をして、生活が変わったばかりである。

だからこそ、2023年という新たに迎える年をなあなあに過ごしたくないと思う。しかし、頑張るためにはまず越えなければならない、大きな壁がある。

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とあるYouTuberが、昨年1年の目標を「死ぬほど身体を張る」と挙げていたことを思い出す。
普段から大食いをしたり、身体を酷使する運動をしたり。いくら運動部出身とはいえ、自分より年上の彼らがそれだけ過酷なことに挑戦できることにシンプルに驚いた。
年々落ちていく体力と、見合わない向上心。私に立ちはだかる壁は気持ちと身体の乖離である。

たとえば1日8時間仕事をしたとして。残りの16時間で家事や勉強、趣味の時間などできることは山のようにある……はずなのだ。しかし、体力のない私はそのうち8時間、多い時は10時間近くの睡眠を必要としてしまう。
睡眠を削り、生活の優先順位として洗濯や掃除などの家事が上位にあげられる。そうすると本来やりたいはずの自分への投資へ割ける時間は自ずと減ってしまうのだ。
しかし、体力と比例しないのが心である。

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昨夏に上京してきたばかり。観光だってしたいし、地方では経験できなかったコンテンツが東京にはたくさんある。週末の1日は出かけて何かを体験したい。
しかし、アラサーと言われる年齢。この先のことを考えれば、資格やスキルを身につけておきたいところ。一方で、異業種に転職した自分はそもそも業界知識がないため、その勉強時間も確保しなければならない。
さらに趣味の時間。裁縫やお菓子作りなどのものづくりが好きなことに加え、最近は推し活にも忙しい。時間を使う趣味が多く、完成させるためには一定の時間がかかってしまう。

やりたいことと、やらなければならないこと。本来であればこの2つの調整で済むものに、自分の体力ゲージを照らし合わせないといけない。全てを一度に調整できれば良いのだが、そもそも体力がないことにはどれも満足にこなすことが出来ない。
すなわち私にとって体力をつけるということは火急の要件なのである。

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では、筋トレをしたり、運動をしたりすればいいのかといえばそう簡単な話でもない。学生時代に運動部であった時期もあったが、極端に筋肉がつきにくく贅肉に変わる体質らしくほとんど体力がついたと実感ができたことはない。
少し食生活が乱れれば数日間にわたって体調不良を引きずってしまう。健康管理が欠かせないとわかりつつ、甘いものやジャンクフードの誘惑にも釣られてしまうもの。
そこでふと気がつく。私に足りないのは少しの忍耐力なのかもしれないと。

時間管理も体力も健康管理も。どれも達成出来ない理由は自分で理解している。だからこそ、ほんの1ミリの努力を。点滴穿石なんて言葉があるが、これまで諦めていたその一歩を簡単に見送らない。それが自分にとってどこまで価値のあるものになるかなんてわからないけれど、頑張った形跡はきっと自分の糧になるから。

まるで中学生のような目標だと笑われるかもしれないが、私にとって継続という大きな挑戦。1年後に少しの頑張りが胸を張れるように。2023年を後悔ないように生きていきたい。