小説家になる。そのために、まずは賞に応募する。
「2022 私の宣言」のエッセイで、そう強く決意した私。

実際は、この一年、夢に向けてほぼ何もできなかった。
ストーリー設定や展開は浮かんでくるのに、最後まで形にすることができない。
途中まで書いては悩んで止まり、放置してまた別のものを書き始める。
それを繰り返した結果、中途半端なままの作品たちが、私のスマホの中に埋もれている。
とても応募できる状態ではない。
真面目で一生懸命。どんなことも最後までやりきる。
私の長所だったはずなのに、真逆の姿になってしまった。

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「やっぱり、仕事をしながらだと無理なのかな」
そう思ったこともある。
私は、2つ以上のことを同時に行うのが苦手。
今の仕事を思い切って辞めてしまえたら、執筆だけに集中できてかなり捗ると思う。
でも、残念ながら、まだ私にその勇気はない。

小説家で、普段は会社員をしている人もいる。
仕事をしながら、その合間に執筆するのは大変なこと。
それでも、彼らは両立して夢を叶えている。
私だって、きっとやればできるはずだ。
自分で立てた目標を実現させること。
簡単なようで難しい。

学生の頃、私はさまざまなことに挑戦した。
語学研修や資格取得。他にもたくさん。
どれも達成感があったし、取り組んでいる間もワクワクしていた。
でも、社会人になってから全然上手くいかなくなった。
失敗するたびに、「仕事が忙しくて時間がない」「疲れてしまっているから無理」と言い訳をしてしまう。
「もっと早く努力していれば」と後悔しながら、一日が過ぎていく。

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振り返ってみると、2022年は頑張りきれない一年だった。
ナイトプールへ行くために始めた筋トレ。
健康と美を保つために続けたかったけれど、夏が終わってからほぼしなくなってしまった。
転職して初めて参加した、忘年会の余興。
他のチームの様子や社員さんたちの反応から、「ワンチャン優勝できるのでは?」と期待したが、準優勝すらできなかった。
恋愛の方も全然だめ。
仕事のストレスからボロボロになった姿。
どんなに自分磨きしても、心までボロボロだと補いきれなかった。
これでは、ステキな人など寄ってくるはずもない。
総称すると、本当にだめだめな一年。
ここまで書いた文章を読み返していて、「昨年は本当にひどかったな」と苦笑いしてしまった。

「絶対こうなるんだ」と口で言っていても、行動して成し遂げなければ意味がない。
私に足りなかったのは、有言実行する力。
あと、絶対に諦めないという強い心。
小説だけに限らず、人生において大切なことだと思う。
どんなに無謀と言われるようなことだって、諦めずにコツコツと努力すれば、いい結果を出せる。

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小説家への道のりは険しい。
ただ文章を書くのが好きなだけではなれない。
努力が実を結んで叶えられるものだ。
グダグタでもいいから、1作品完成させる。

そして、必ず賞に応募する。
まだスタートラインにすら立てていなかったので、まずはここから始める。
もう自分に言い訳なんてしない。
「私には無理だ」なんて諦めたりしない。
行動すると決めたからには、どんな障害も乗り越えて、前に進んでみせる。

最後に、目標は誰かに伝えておくと、モチベーションになりやすいと聞いたことがある。
では、ここで宣言します。
私は必ず小説家になってみせます。
そして、執筆することの楽しさや、小説を読んだときのワクワク感をたくさんの人に伝えます。