2023年、私は「自分の幸せに自信を持つ」ことを宣言します。
なぜこの宣言をしたかというと、昨年は自分の幸せの価値観が揺らいだからです。

私は昨年、29歳になりました。20代ラストイヤーです。
このくらいの年齢の未婚の方の多くが通る道なのかもしれませんが、同世代では結婚や、妊娠・出産を経験している人が増え、ここ2~3年で職場の人や友人に「結婚したいとか子供がほしいとかは思わないの?」と聞かれることも多くなりました。
私は今までの人生の中で恋人がいた期間がとてもレアと言えるくらい恋愛経験が少ないですし、なぜみんな当たり前のように結婚している・いないにかかわらずパートナーがいるのか不思議なくらいです。
体感では1か月に1回くらいはそのような質問を受けている気がしていて、上手い返答に困るので正直ストレスを感じています。「結婚、出産、恋人がいること=幸せ」と決めつけないでほしいです。

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職場では昨年、同じ部署の方が産休・育休に入られました。その方の担当だった業務をフォローしていかないといけなくなったことや、充分に引継ぎをしてもらえなかったにもかかわらず、急にみんなから祝福されプリンセスになったかのように休暇に入られた姿を見て、自分の報われなさにうんざりしてしまいました。圧倒的にわかりやすい幸せがうらやましく感じてしまい、自分が劣った存在のような気がしてしまいました。

私は、2年前くらいまでは心療内科やカウンセリングに通っていました。その頃の私の幸せは、「家族に怯えることや、涙を流すことなく生活できること」でした。それが昨年の秋・冬頃には、幸せは「結婚、出産なのかもしれない。それができない自分は不幸だ」と思いつめるようになってしまっていました。
今では2年前の私の幸せを無意識のうちに達成できてる暮らしを手に入れることができましたが、そうすると次から次へと人の幸せなそうな姿がうらやましくなってしまい、幸せの価値にはキリがないことも実感し始めました。

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私は幼少期から人からの視線を気にして、空気を読みながら過ごしてきたこともあり、自分が人からの見え方を気にしていたり、人と比較しがちであることも自覚しています。
2023年に私が幸せであるために、誰に何と言われようと「私の幸せに自信を持つ」。そのために他人の物差しで自分を測らないことを実践していきます。
他人の言葉を素直に受け取りすぎてしまいがちですが、きっとみんなその場の雰囲気で言葉を発しているだけだと思うし、どうせ他人は私の人生に責任を取ってくれるわけじゃないので、私が私の幸せを守っていきたいです。

このエッセイの執筆中に、マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏の「自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ」という言葉に出会いました。
自分自身に対する侮辱という部分が少しきつい言い方であるような印象を受けましたが、これまで困難なこともあっても自分なりのベストな道を選択し歩んできたのだから、人と比べることで自分で自分を傷つけることはしてはいけない。常に私は私自身の絶対的な味方でいたいと思うことができました。

本年は冒頭に宣言した目標を常に心に掲げ、気持ちが揺らぎそうな時にはこのエッセイを自分で読み直して、自分の幸せに自信を持ち続けていきます。