私のふるさとは韓国だ。
初めて訪れた国が韓国で、そこから韓国のとりこになった。
そのふるさとを悪く言われると、込み上げる思いがある。悔しさやなんともいえない悲しみを感じる。

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先日、飲み会があった。私が声をかけてみた飲み会で、ドタキャンした人もいたが三人が集まった。その中には私が気になっている人もいた。
趣味は何と聞かれたときに上手く答えられなかった。
普通は何と答えるだろうか。お菓子作り、映画を見ること、旅行。
私には趣味と呼べる趣味はない。
私は韓国と答えた。その次の瞬間。耳を疑った。そのうちの1人が私を指差し、韓国で毎年少しずつ整形してくればと言ったのだ。
すかさずもう一人が、どこを整形すればいいか教えてくださいと言ったらどうかと茶化すように発言した。もう1人は私が気になっている人だった。

私は頭が真っ白になったが、なんとか言い返した。
自分のことを醜いと言っているんだと思った。
親からもらった体を傷つけたくないし、私は整形をしたいほど自分のことを醜いとか思ってないと大きな声で、真顔になって叫んでいた。
その後モヤモヤモヤモヤして、あまり笑えていなかったと思う。一気に食べ物も食べる気がせず居心地は悪く本当に辛い時間だった。
悪気はなかったと言われても本当にキツい。
その人はマッチングアプリをやっていて、次の日はその人に会いに行くそうだ。
本当にマッチした女の人が可哀想だなあと思った。

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勇気を出して飲み会の場を企画したが、散々な目にあった。すごく傷ついたし、しばらくは男性と飲みに行ったり、話すことが怖い。トラウマになっている。
私の大好きなふるさとの韓国を見下したような発言をするのも気に食わない。
私の韓国人の友達に話したところ、激怒していた。一緒にその場にいてほしかった。
夜、家に帰ってきたらモヤモヤして心が苦しくなって涙が溢れた。
ずっと眠れなかった。無理して飲んだカクテルやビールの味がまだ胃に残っているようで気持ち悪い。吐きそうだけど吐けない。
もう一人の気になった人ともメッセージは盛り上がらず途切れてしまった。
辛くてメッセージ履歴を削除した。

その人に少しでも可愛くみられたいといつもより頑張ってメイクをしたり、当日どんな服にしようかと悩みながらわくわくして過ごしていたが、一気に辛い思い出となった。そんな時間は無駄で、私は馬鹿みたいだなと思った。

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容姿を卑下された心の傷は今も癒えない。
容姿を馬鹿にされたことは今に始まったことではないが、馬鹿にされる度に少しずつ深くなっていく。

やっぱり私は男性が怖い。ずっと少女漫画のような恋に憧れていて、他の女の子たちと同じように彼氏が欲しいし、結婚だってしてみたい。努力をしているけど上手くいかなくて。
本当にあと何度、このような痛みと闘っていけばいいのだろう。
私は出口が見えないトンネルの中を1人でずっと走っている。終わりはまだ見えない。今はまだ立ち止まっている。