あっという間に2023年が始まった。
今年30歳になる私がいくつか立てた目標の1つを、ここに宣言する。
それは「日記をつけること」だ。

現在私は29歳だけど、自分の感覚や思考は20代前半くらいから止まってそこから置いてけぼりになっている気がして、最近は“年齢”というただの数字を積み重ねているだけのような不思議な感覚になる。実際はもうハタチの頃みたいに友達とオールも出来ないし、ほっぺたにできたシミが気になって来たし、身体は確実に29歳相応なんだけど。
年齢を重ねるとともに友人達から届く結婚式の招待状、インスタを開けば出産報告、仕事では昇進して役職相応の仕事内容を求められる日々で、1日があっという間に終わる毎日。
好きな人はいないけど自分を必要としてくれる仕事があって、貯金もそれなりにある。
趣味もやりたいこともたくさんあって毎日楽しいけど、時々じりじりと忍び寄ってくる漠然とした不安。なんだろう、このモヤモヤは。

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自分ひとりじゃこのモヤモヤを抱えきれなくなって、毎月通話のやり取りをしている親友に吐露した時のこと。彼女から日記をつけてみることを勧められた。
「私も結婚はしてるけど、もぴと同じように漠然とした不安に襲われることがある。そんな日は日記にその時の気持ちを吐き出すの。そしたらちょっとはすっきりするよ」

親友からの勧めだし、元々やってみよう!精神の私だったから、話を聞いた翌日にはスケジュール帳を購入して、少しでいいから日記をつけてみることにした。
様々な種類の手帳を比較して吟味した結果、見開きの左ページに7日分の記入スペースがあり、右ページはフリースペースになっているタイプのスケジュール帳を相棒に決めた。

親友から日記をつけるうえで3つのアドバイスをもらった。
1つ目は、書けなかった日があっても自分を責めないこと(あえてまとめて書いても記憶の整理になるから脳にはいいみたいだよ、と教えてくれた)。
2つ目は、びっしりと書こうとしなくていいこと。
3つ目は、走り書きでも自分が読めたらそれでオッケー!なこと。

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確かに今までも日記をつけよう!と、意気込んだことは何度もあった。最初の数ヶ月はびっしりと日記を続けていたのに、学生時代は部活や試験、社会人になってからは繁忙期と重なったタイミングでいつも続けられなくなってしまった。
何事もしっかりとやらないと気が済まない性格だから、日記を雑に書いてしまう自分が許せなくていつも挫折してしまっていた私のことをよく知っている親友だから、「とにかく日記を書けなかった日があってもあんまり自分を責めずに、のんびり始めてみたらいいかも!」と助言までしてくれた。

寝る前に手帳を開き、その日の日記をつける。
今日一日の出来事を振り返ると、思っていた以上に書きたいことがたくさん出てくる。

仕事で失敗して落ち込んだこと。
お弁当に持って行った卵焼きが上出来で嬉しかったこと。
友達からご飯に誘われて楽しみが増えたこと。
今日は一日上手くいかない日だったこと。
取得したい資格を見つけたこと。
好きなアーティストのライブが決まったこと。
漠然とした不安があったこと。

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右ページのフリースペースには、小さな1日分のスペースに書ききれない時に続きを書いたり、読んだ本の感想や心に響いた言葉、行ってみたい場所とかを書き込んだりして使っている。
この間は、テレビを見ていると女性芸能人の方が自己紹介をするときに、自分の年齢の単位を歳ではなく、カラットで表現されていた(39歳ではなく39カラット)。すっごく素敵!!!と思って、忘れないようにフリースペースに書き込んだ。

毎日その日の出来事とその時の自分の気持ちを書き出すことで、確かに親友の言う通り、心がすっきりした気がした。
この日記を書く習慣は始めて今月で3ヶ月、親友のアドバイスのおかげでゆるく楽しく続けられている気がする。親友、教えてくれてありがとう。

30歳を目前に控えた今、毎日楽しいけど言いようのない漠然とした不安が時々襲ってくることがある。
将来どうなっているんだろうとか、このまま今の仕事を続けていて大丈夫だろうかとか、きっと周りの状況と自分の状況を比べて勝手に自分で色々なことを天秤にかけて、無性に不安な気持ちになっているんだと思う。

毎日できればポジティブに明るく生きていきたいけど、そういうわけにもいかない。そんな時々出てくるネガティブな自分の気持ちとも書くことで、正直に向き合いながら付き合っていきたい。
私が30カラットを迎えた時、自分の気持ちと正直に向き合った日記が自分を鼓舞してくれて、もっと輝けるヒントをくれるお守りになるように、今年は日記をつける私でありたいと思う。
29カラットの私、今年も頑張っていこうな!!!