旦那の転勤で周りに親しい友達がいない、専業主婦でお金がない、そもそも世間に興味がない私。
「趣味は?」と聞かれると毎回困った顔で乗り切っていたが、最近「これを趣味って言っちゃおう!」と思うものに気付いた。
小学校の時から今までずっと大好きで、年に一度は通うもの。
30手前でちょっぴり恥ずかしいけど……占い。

特に占い師に対面で占ってもらうのが気に入っている。
初めての方には賭けみたいなものだし、ハードルが高いと思うので、朝のニュースからタロットカード、某キノコまで様々な占いを試してきたアラサーから、興味がある人のために3つポイントをお伝えしたい。

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まず1つ目は占い師の選び方について。
不思議なことに今までの人生で「占いに興味あるんです」と言うと、だいたい同じような占い好きがおすすめ占い師を教えてくれた。
東京駅2階にいる、100歳近いんじゃないかと思うようなおばあちゃんと、名古屋栄の魔女天使。
この二人は職場の先輩や友人からの紹介で知り、実際に「当たった」占い師だ。
人に勧めるくらいだから当たるだろうし、親しい人の紹介なら安心しやすいはず。
もし誰も占い師の知り合いがいなければSNSで検索するのもいい。

そして重要なのが紹介・検索どちらにしても、前のお客さんとの会話を聞くなどして、話のテンポを把握しておくこと。
自分が話したいのにガンガンアドバイスをする占い師だったらお互い消化不良を起こしてしまうし、傷心の時にずばずば言われたら行かなきゃよかったとなりかねない。
楽しく占ってもらうために相手の特徴を知っておきたい。

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2つ目はメモを取ること。
30分3000円など決して安い金額ではないのに、ほとんどの人は結果を聞いて「面白かった~」で終わらせてしまう。
これはもったいない。
相手は占いで生計を立てている、いわばプロである。
学校の先生やファイナンシャルプランナーに相談する時のように。多少の準備は必要だ。

もちろん一字一句全部でなくてもいい。
次の転勤はいつ可能性があるかとか、悪い流れをリセットするにはどこにいけばいいかとか、その時の自分に刺さった言葉をメモして手帳に書いておくといい。
忘れてしまえばそれまでだけど、ふと思い出した時に参考にしたり後日見返して「当たった!」と喜んだりできれば、かけたお金と時間は無駄にはならないだろう。
占い結果の中で一つでも持って帰れる言葉があれば、きっと大収穫。

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3つ目、これが一番大切で絶対に守ってほしい。
それは……信じないこと!
いや、好きなら信じろよ!と思われるかもしれない。
でも占いは宗教や科学ではない。
信じる者が救われる世界でもなければ、信じてお金をつぎ込めば成果が上がるものでもない。
結果は莫大な統計の中から出る一般論でしかなかったり、占い師がカードよりも客の顔色を読んでいたりで変化してしまう。
最初から疑ってかかるのは相手に失礼だけど、生年月日などの個人情報を伝えないといけないので用心するに越したことはない。

話を熱心に聞いてくれたり、言ってほしかった言葉をくれたりすることもあるだろう。
でも言ってしまえば相手は信じさせるプロでもある。
のめり込むにしても聞き流すにしても、結局自分の人生で最も信用してあげないといけないのは自分自身。
通う回数と使う金額を決める、結果を家族や友達に報告するなど信じすぎない工夫をしてほしい。
大好きだからこそ、信じない強さも必要だ。

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私自身唯一の趣味だからこそ自分でもできるようになりたい!と思った時期もあった。
だが受講料がなんと10万円を超え、これはやばいと我に返った。
このエッセイを読んで占いで楽しい時間を過ごす人が増えたら嬉しいし、逆に占いにはまりすぎて困ってしまう人が減ってくれたらうれしい。

当たるも八卦当たらぬも八卦。
良い未来になりますように。