私は占いをあまり信用していない。とはいえ、気分によっては射手座の欄をチェックしたりもする。占いに関する知識や関心が恐らく人並みの私が、「風の時代」というフレーズに対して今思っていることを書き残しておこうと思う。

星の動きを見て、ロングスパンで遠い未来を見通すという理屈には納得

私がこの文章を書いている今日は2020年12月22日。知ったかぶって話すけれど、占星術の世界では今日この日を境に、これまで240年続いていた「地の時代」が終わり、「風の時代」と呼ばれる期間に突入したそうです(詳しくはググって下さい……)。

占星術って、星の動きで占うやつですよね(素人~!)。そういえば先日、街の占い師さんに占ってもらった事のある友人と話をしていた時にも、そんな話をしたなぁ。

確か、占星術は星の動きを見るから、ロングスパンで遠い未来を見通すのに適していて、タロットカードは近い未来を見通すのに適している(多分…)とか。だから、占って欲しい内容によって、占い師さんの得意分野は確認した方がいいんだってさ。へぇ~(ホジホジ)。

確かにのんびりとした星の動きで、自分に今日明日起こる出来事がわかるとは思えない。だとすると、240年スパンの話が占星術から導かれているというのは、理屈の上では納得できる話だ。

世の中は「ほらね、風の時代になるって言ったでしょ?」となりそうで

しかし冒頭から述べている通り、私は占いをめちゃくちゃに信じるタイプではない。かといってアンチ占い!!という訳でもない。なら、なぜこうして「風の時代」について文章を書こうと思ったか。それは、結果として今日から世界は「風の時代」に突入する気がしているからなのだ。

そもそも私が「風の時代」という言葉を知ったのは、SNSで有名人が発信していたからだ。初めて聞いたときは「へぇ~(ホジホジ)」という感じだった。

しかしその後、他の芸能人やインフルエンサーが次々と「もうすぐ風の時代らしいよ」と呟いているのを見たり、本屋さんでそれに関連する本が平積みになっていたりするのを見て、何となく「そういうこともあるのかもしれないな」と思うようになっていった。

今年のコロナ禍を経て、「時代の変わり目」が来ているという感覚がそもそも私にあったこと、そして外部からの度重なる刷り込みに対して、占いに興味の薄い私ですら引っ掛かりを感じるということなど、様々な要素が重なって、私は今「風の時代」の到来を、何となく信じている。

いや、信じているというと、ちょっと語弊があるかもしれない。そうじゃなくて、私以上に「風の時代」の到来を信じている富裕層や、これから社会に出ていく若い世代がいるだろうなと、肌感で感じるのだ。実際今朝は、Twitterのトレンドに「風の時代」が入っていた。恐らく結果として「ほらね、風の時代になるって言ったでしょ?」という世の中には、追々なる気がする。なんとなく。

だって、自分の推してる人(こじはる)が「風の時代に変わる前に。みんなでオフィスを掃除したよ」とか言ってるんだもん。なんか、乗っかりたくなっちゃうんだよね、私も部屋の掃除しよっかな(単純)。

占いを信じていなくても、それくらいの心の軽さで、フットワークまで軽くなる人が、今日というこの日、大勢生まれているかもしれない。そして当然占いに詳しい人にとっては、今日という日が人生のスイッチの切り替える、特別な1日となっているに違いない。

「なりたい私を自分で叶える」トレンド。きっかけが占星術でも良い

私は「自助」という言葉は好きではないが、「セルフマネジメント」という言葉は好きだ。様々な業界で、「なりたい私を自分で叶える」というのがトレンドになっている。

私の回りでもヨガやジムに通っている友人は多いけれど、それは彼女達にとって身体だけでなく心を見直すためのルーティーンにもなっていると思う。瞑想やマインドコントロールなど、一昔前だと「なにそれ怖い」と言われかねなかった文化も、自己実現のための手段としてポップに広がっていっているように感じる。自分の身体と心を見直す方法は、人によって様々だし、そのきっかけが占星術であっても、もちろん良いわけだ。

きっと「風の時代」というワードが、私という疑い深い人間にすらフックとなって引っ掛かっているのも、この令和を生きる私の中で育ちつつあった価値観と重なっている部分があったからなのだろう。

だとしたら「占星術?風の時代?そんなものは信じられない」とノータイムで距離をおいてしまうのではなく、むしろ占いを信じていない人ほど、「世の中にはそんな波に乗っている人がいる」ということを知っておいて損はないのかも。株とか、今日すごい動いてるんじゃない?私がギャンブラーだったら、今日は絶対に大金突っ込むけどね!(多分そういうことじゃない)

とにかく私は、今日からこの「風の時代」という波に乗ることにします。もちろん、乗る乗らないは個人の自由。

みなさんは「今日から風の時代らしいよ」と聞いて、どう思いましたか?