突然ですがみなさんは「我慢」が得意でしょうか?

仕事など大切な場面でのコミュニケーションにおいて、我慢が得意という人は実は多いのではないでしょうか。食欲や物欲などの欲求とは別の、嫌なことを嫌とハッキリ言えず我慢するコミュニケーションをしていた私のお話です。

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 私は元々自己主張が控えめなほうで、その場の空気を壊してまで何かを否定したりせず、場が収まるようにただ笑って流すことが多くあります。

特段怒りっぽかったり短気なわけでもなく、とにかく平和で穏便に、調和的な空気感でその場が収まれば多少の我慢は耐えられるほうです。

ですが、自己主張も控えめで、嫌なことを笑ってでも流してしまうこの性格が仇となり人から舐められてしまうことが多くありました。

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 私が学生時代に勤めていたアルバイト先で、店長から体を触られることがありました。立場や年齢が違う男性に対し、当時10代だった私はその場ではやめてくださいとも言えず、そしてそれが一回きりではなかったこともあり、ある日我慢の限界を迎えた私は先輩に打ち明けたことがあります。

先輩は私以外にも同じようなことをされている女の子がいること、そして、それは決して正しくないことだよ。と言ってくれたこと。数年経った今でも覚えています。

ですがこれはたまたま運がよく、優しい言葉をかけてくれる人が身近にいたからであり、決してそうではない時もありました。

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飲食店のレジ打ちのアルバイトをしていた時、常連のお客様からストーカーまがいなことをされたことがあります。このお客様は以前近隣の店舗で働いていた時に女子高生に必要以上に接触をしクビになっていたようで、バイト内では有名なヤバいお客様でした。

この話を当時身近にいた信頼できる大人に打ち明けたとき、あなたにも隙や非があるのでは?と言われショックを覚えたことがあります。

他の人にとっては何気ない一言だったとしても、心ない言葉をかけられる時、私は我慢して何も言わなければよかった。と思ってしまうことが多くあります。

我慢していたらきっと傷つくこともなく、たとえどれだけ相手が間違っていたとしても自分の責任だということにすればいいですし、そっちのほうが楽だと思っていました。 

ですが一方で、ここ数年で男女格差やハラスメントの告発など対等でないことや間違っていることに対して声を挙げる風潮をよく見かけます。

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声を挙げることは勇気のいることで、傷つくこともあるでしょう。それでも声を挙げる人を見て、嫌なことは我慢しなくてもいいんだ!と勇気をもらえた瞬間でもありました。

我慢は時に物事を円滑に進めるにはいい潤滑油になるでしょう。

ですが、我慢せずに嫌だ!と声を挙げることが自分を守るとても大きな一歩に繋がる場合があるということを学び、今でも正解は分かりませんが、空気感を壊さず嫌なことは嫌と意識的に言う練習を心がけています。

もし今昔の自分に会えるなら、我慢するコミュニケーションは自分を守ってくれることばかりではないと教えてあげたいです。