コロナ禍から徐々に日常を取り戻そうという世の中の動きに合わせて、昨年から私にも出会いのチャンスが舞い込んできた。
ありがたいことに、私のことを気に入ってくれる人が現れて、目の前で私に対して愛を語ってくれても、どこか他人への言葉のように、自分を客観視しているかのように、自分ごとでは喜べなかった。
私は元来恥ずかしがり屋なので、歯の浮くようなセリフを並べられたら赤面してうずくまっていたに違いない。
気持ちがついて行っていない状況で、とりあえず付き合ってみるということは、年齢的に実践できないということに気づき、ふと、私は誰を探しているのだろうと冷静になった。
それをきっかけに、自分がどのような人を求めていて、どのような人と合うのか、過去の出会いから分析をした。

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これまでは、気になる男性の前だとおしとやかな女性を演じてしまっていた。
ガサツであったり、豪快なイメージを与えないように気をつけていた。
また、引っ込み思案であるため、自分からは絶対に飲みやデートには誘えなかった。
かといって、誰にでも声をかけているいわゆるチャラいタイプの男性にはあまり好意を持てなかった。
需要と供給のアンマッチが起きていた。

自分から積極的に声を掛けることならできるのではないかと思えたので、まずは飲みに誘うことを最初の一歩とした。
断られることもあるので、精神的ダメージもあったが、数をこなすうちに「タイミングが合わないだけ」と思えるようになり、慣れていった。
好意を持たれることに対してはまだ耐性がないので、グイグイ来られると引いてしまうところは、まだ改善が必要だと思う。

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友人に良い人がいたら紹介して、とお願いしていた時のことだ。
友人が私を男性側に紹介するときに、「仕事ではクールだけれども、彼氏には甘えたいタイプだ」と伝えていると聞いた。
「甘えたい」という言葉に対して、人見知りなので、初対面からさらけ出すことは絶対にないだろうと思っていた。
しかし、結婚という目的があるのだから、作った自分を見せないようにしようと決意した。
それからはありのままの自分で初対面から接するように心掛けている。
意識的におしとやかに見せようとしていないときに、「上品だ」と言われたときは嬉しかった。自分では思っていても、他人にはガサツな人には映らないのかもと発見があった。

新しい人と会っても、恋愛面の話を全面的に避けるのではなく、一般論として会話に折り込むようにした。
やはり会話が盛り上がるのは恋愛の話だと思う。
後に付き合う話が出たときにも、恋愛に対する考え方を事前に知れていることは、ギャップが少なくなって良いと思った。
ある程度歩み寄りが必要であっても、カップルの理想像がかけ離れている人とは、関係性を進めることは難しいので、事前のリサーチは大切だという考えに変わった。

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恋人を、将来の結婚相手を探している一方で、友達を作りたいと思っている自分もいることに気づいた。
まずは結婚相手を探しているので、恋人と付き合ってから、彼氏以外の男性と二人で会うことはないにしても、人生を豊かにするための友人は必要だと考えている。

わがままで欲張りな考えであるとどこかで分かっている。
相手も私とは友達以上にはならないと決めている人でなければ、成立しない関係なので、同世代では難しいのかなと思っている今日このごろであるが、諦めずに探していきたい。