私のかわいいところは自信がないところ。

昔からどうしても自信が持てなくて。
学生時代は勉強も部活もパッとしない、目立たない子だった。
自分なりに頑張っても、デキる子たちはもっと先に進んでいるし、
できなくても明るくて人から好かれる子たちの方が周りに褒められる。
そんな中途半端な立ち位置にずっといた。

だから今でも褒められるのに慣れていない。
仕事で褒められても「大したことない」と思ってしまう。
謙虚に見えるのかもしれないけれど、褒められ慣れていないだけ。
褒められても否定しなければ落ち着かないし「この程度で褒められるなんて……」と身構えてしまう。

自信を持った方が、魅力的に見えるだなんて分かっている。けれど、無理に自信を持つなんて、そんなの疲れてしまう。目立たなかった中高生の頃も、バイトやサークルに入って、人並みに楽しくしていた大学時代も、毎日分からないことだらけで目が回りそうだった新入社員時代も、ずっと自分を褒めずに乗り越えてきた。
確かにそれは寂しいことなのかもしれないけれど、これまでずっとこんな調子だったんだから、今更変えるのも難しい。

だから最近は、自信のなさも私の一部なんだと、開きなおるようにしている。
今日も自信がないくせに、私なりに頑張っていてかわいい。