彼氏が出来た。
半年ぶり、大学で出会った2歳年上の方。付き合って3ヶ月、今が恐らく「いちばん楽しい時期」と言われる時期だろう。
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お互い一人暮らしでほぼ同棲のような生活が始まるまであまり時間はかからなかった。お互いまるで当然のような気持ちだったと思う。まぁ一緒に暮らしても大して変わりないかくらいの気持ちで一日のうち彼と一緒にいる割合を増やしていった。
ただの惚気ではと思われるだろうが、彼との生活が心地よすぎるのだ。笑うタイミングも笑った時の顔も笑い方も、音楽の趣味も、あれが食べたいなぁと浮かぶものも、何かを見て抱く感情も、生活リズムも同じで、家庭環境や過去の経験まで似ている。とにかく価値観がほぼ同じで。過去にも彼氏がいたことはあるが、二人でいる時に過度な遠慮をしたり価値観の押しつけ合いをしたり、無理をして一緒にいる時間を作る努力などをしなくていい相手は初めてである。
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そして何より彼は一緒にいて不安になることがまったくない。私の作ったご飯をなによりも美味しいと言いながら食べ、食レポばりにどこがどうで美味しい、と作ったメニュー全てに言ってくれる。米をといで炊飯器のスイッチを押しただけの白米の炊き具合すら褒めてくれる。
私と一緒にいられる時間を最大限にするため会えない時間に自分のやるべきことを終わらせ、早く終わったので会いに行くと会いにくる。朝起きたばかりの髪もボサボサで目もしょぼしょぼでまだ布団に潜ろうとする私を見て、起きてこっち見てくれてる時の顔が一番可愛いと言う。
異性との絡みはまったくないわけではないが、異性と飲みや食事などに行けば必ず自分の家ではなく私の家に帰ってくる。私が誕生日に書いた手紙を読んでぼろぼろ泣く。二人で出かければ手を繋いできて繋いだ手を見てにやにやしている、というかほぼずっと私の顔を見てはにやにやしている。私が服やメイクや髪型の相談をするとものすごく険しい顔で悩んで何着ても何つけても何しても可愛いから、と真剣な声で言う。
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とにかく、愛されていると自覚のできる恋愛をしているなぁとしみじみする。そしてそれと同時にもし彼と別れたらどうしようと思うのだ。もし彼と別れて彼の荷物がなくなって少しスペースの空いた自分の部屋を見て私は果たして自分を保てるだろうか。恥ずかしながら恐らく無理である。
だから彼氏よ、どうかずっと私のご飯を食べてほしい。あなたの好きなものなんでも作るから。私以外にあなたとこんなに合う人この地球上にいないから。私はずっとあなたと同じ顔で笑って同じことで笑って言うことが被る生活を送りたいのだ。3ヶ月で結婚なんて浅はかな学生の思考といえばそうだが、私は彼が運命の相手で間違いないと確信しているし、残念なことに私は彼をもうほかの誰にくれてやる気もないのだ。
彼には変な女捕まえさせてしまって申し訳ないとは思っているが捕まえた彼に責任を押し付けて、口約束の関係ではなく法的拘束のある関係になってもらおうと思う。もしそうなれば、私は彼が何度も惚れ直すような女性でいる努力をするだろう。それはひいては私自身の幸せでもあるのだ。彼がくれた自己肯定感を糧に私は自身の成長を遂げたい。そう思わせてくれる相手に出会えて一生添い遂げたいと思える時点で、彼に出会えて私は幸せである。