〝結婚と幸せ〟というタイトルを見て、今最も考えている内容で、今置かれている状況だからこそ、感じることや考えていることを書きたいと思った。
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結婚と恋愛は異なるとよく言われる。私もそう思っている1人だ。その違いは、人それぞれで答えは1つではないと思うけれど、私の思う違いとは?
私は、結婚と恋愛の違いは、人生の進め方に大きな違いがあると思う。
恋愛中に起こる人生のあれこれ。受験、就職、転職など人生の1つの転機とも言えることを自分の意思とそれに伴う努力や運で決めることができる。恋愛から結婚を考え始め、人生の大きな分岐点に立つと、自分の本意だけではどうにもならないことが多い。
私は、10代の頃から受験、就職、転職、生活においてほぼ全てを自分の意思と努力によって人生の駒を進めてきた。誰かに相談することが苦手で、考えると同時に行動してしまう性格も相まってだけれど、その分失敗も多かったし、誰にも言えない悩みも多かった。その失敗も全て自分自身で軌道修正をしてきた。自分の人生なのだから当たり前だとも思っていた。
私は、ライフプランを考えながら生きてきた。成績を上げたいから勉強する。仕事のスキルアップのために資格を取得する。独立したいから1人暮らしをする。人生プランのために貯金をする。自分の人生なのだから、幸せは自分で見つけていき、そのために行動していることが私の幸せでもあるのだ。
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私のライフプランにもある結婚という人生最大とも言える転機が目の前にくると、これまでの自分が進めてきた人生の幸せのための駒の進め方が大きく変わる。恋愛中は、言ってしまえば、その瞬間の楽しさや感情の高まりでよかった。でも、自分の人生に他者が入ってくることによって、〝私の幸せ〟から〝私たちの幸せ〟に変わる。
住む場所、仕事、時間、お金などこれまで自分次第だったことすべてがそうではなくなり、時代は変化したとはいえ、その多くが女性の方が変化が大きくなる。
好きな人と一緒に居られるのだから、細かい変化は気にならず、むしろ幸せと感じる人も多いだろう。確かに幸せなのだけれども、幸せだと思うのと同じくらい、受け身の幸せではなく、能動的な幸せを見つけていきたいと思ってしまう。
だから私は、結婚=幸せとはならないのだ。結婚を幸せの手段とはしたくない。結婚はした方が良いという見えない圧力、結婚していない人はかわいそうな人、結婚していない人に対する何となく触れてはいけない空気感。私の周りにもある〝結婚=幸せ〟という無言の圧力。
恋愛から結婚へ人生の駒を進めても、自分の幸せは、他者に負けることなく駒を進めていきたい。人生における転機を前に、1回休憩も必要なのかもしれないと思う。