都内の大学1年生です。
少し重い内容ですが、私の中高時代の経験から、拒食や過食、鬱っぽい人がどのような思考になっているのかについて知ってもらえれば嬉しいです。

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私は、中学校の頃から、ドラマのコードブルーに憧れて医師になろうと思っていた。
医学部に入るため、まずは高校受験で進学校を目指すことにした。内申もかなり好成績を取る必要があったため、学校では猫かぶって優等生キャラを演じていた。今思い返すとこの時から私の心は狂い始めたように思う。

こうして本来の自分を隠し、徹底して「優等生」だった私は、家族や友達の前でも素が出せなくなってしまった。何かイライラすることがあっても、人前では普通の顔をし、一人になった時に自分の太ももを拳で殴っていた。

無事第一志望の高校入学後も、中学からのメンタルは変わることはなく、むしろどんどんエスカレートした。勉強では成績を上げることだけしか頭になく、単語帳が手離せず、一度勉強を始めると自分の力で止めることが難しくなっていった。また外見にもこだわり始め、ダイエットまで始めた。ここでも体重を落とすという考えが頭の中を支配しており、体重計の数字に自分の承認欲求を求めるようになった。一時168cmで40kgを切ったこともあり、生理は一年以上止まっていた。

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この状態で大きなストレスのかかる大学受験に突入した。しかし、高3の10月、自分の中で何かが切れた。その後は、勉強すると肩こりや頭痛が起き、過食やチューイング(噛んで吐き出す)といった行為がやめられなくなり、共通テスト(旧センター試験)の前日でさえも、夜中3時まで過食していた。

案の定、医学部受験は歯が立たず、一浪し理学部に進学した。
これで受験のストレスなく平穏に暮らせる..と思いきや、大学入学後もあの受験のストレスがトラウマとなって生活に影響し始めた。授業に出席しているだけで怒りっぽくなったり、手足が震えたり、泣き出したり.....
また、人前では全く食欲がなく、一人になると何かを口にしたい衝動に駆られるようになった。

現在は心療内科の先生や家族、大学の先生、友達に支えられて少しずつ前に進んでいる。

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今思うのは、私はこれまで受験を生きるか死ぬかのサバイバルゲームと捉え、生きるためなら本来の自分を隠し続けることも厭わないと考えていたように思う。
そのマインドでは、死なないという最低条件を満たすため、どんなささいなことでも気になることをかき集め、その対処をすることが生活の最優先になってしまいます。結果、ネガティブなことにしか目がいかず、ポジティブなことは見逃し続けることにな

食べることに関しても、体が常に臨戦態勢なので勉強しているときは全く食欲が湧きません。しかし戦いが終わり、食べ物があれば、次にいつ食にありつけるか分からないので、お腹が空いていなくても食べたい欲求に駆らる。

私が学んだのは、体や心に不調を感じたら、戦い続けず、まず休戦するべきだということ。努力するということは自分と戦っているんだから、疲れて当然。怪我の治療と備蓄が用意できたらまた戦えばいいんだと思う。