「あの人みたいになりたい」というのは幼い頃から持ち続けていると思う。

最初は近所に住むお姉さんや親戚のお姉さんを見て、親とは違う大人に憧れを抱いていた。

年を重ねていくうちに自分が目指したいものが明確になってくる。

◎          ◎

社会人になると仕事を通してやりたいことが見えてきた。
しかし、社会に出るとそうはいかない。
いくつかエッセイに投稿しているが、思うようにいかず燻ってしまうことは多々あった。
それでも気持ちを強く少しでも前に進もうと頑張っていられるのは、ロールモデルがいるからだ。

私にとってロールモデルは3人いる。
3人とも女性かと思うが、男性もいる。
上司だけではなく、仕事を通じて今でもお付き合いのある方々なのだが、仕事の取り組み方・行動力・社内の人や社外の人との関わり方など全てにおいて尊敬している。
社内で同じ方向を向いて仕事に取り組んでいる人は少なく孤独で苦しい状況で、誰にも相談できない中で、相談しても優しく時には厳しく指導いただいている。

今でも些細なことでも相談してしまうが、相談して話すことで次にどう行動しないといけないのかを前向きに捉えることができた。

すぐに結果として出せなくて、社会人として何をしているのか自分で自分を責めて苦しい気持ちに何度もなった。
そんな時に私のロールモデルの3人の言葉を思い出して、今すぐに結果が出なくても前に進むことで見えてくることはあると気持ちを立て直して、経験やスキルは後からついていけばいいしマインドや性格や人との関わり方を常に考えることを意識することで、自分を見失いそうになっても少しずつ歩き出せている。

◎          ◎

ロールモデルや憧れの人がいると、その人を超えたくなる。
でも超えることはできない。
だってその人に敵うことはない。
それぐらい私にはないものを持って行動し結果を出し続けている姿を見ているからだ。

ロールモデルをコピーするのではなく、自分らしさを探すことで少しでも追いつこうと喰らいつこうとすこと変わっていくのではないだろうか?

そう思うようになったのは最近である。
ついつい同じことをしてしまうのが人間の行動だと思う。
だけど、それはいつまで経っても自分のできなさに落ち込んでネガティブになる。
そうなっては意味がない。

自分とその人は違う人間だから違うのは当たり前だと認識しないといけない。
人間ってできる人を見るとコンプレックスとして捉えやすい。
自分は自分だと思っても気持ちが落ち込んでいるとそうは思いにくい。

◎          ◎

かくいう私も越えられないことに自分ができないからだと責めて落ち込んで這い上がるのに時間を要した。
それでも這い上がれたのは、ロールモデルの方々の言葉が救ってくれた。
彼らのようにはなれない。
越えられないからこそ、ロールモデルなんだと思う。

ロールモデルを探すことによって、迷った時などその人だったらどう行動するのか・どう発言するのかと役者のように考えて演じることも必要と何かで見たことがある。
「ロールモデルの私」を演じることを意識していくことで、自分らしさが見つかってくると思っている。

こんなことを書いても、時には他の人に嫉妬するし不安にもなるし悲しくもなる。
それでも前向きに考えられるようにロールモデルの私を演じて目指していこうと思い直した。

ロールモデルはたくさんあっていいと思う。
仕事だったらこの人
美容だったらこの人
恋愛だったらこの人
様々な分野でロールモデルを探していきながら、自分はどんなことしたら成長して気持ちが高まるのかを素直になるのが必要なのではないだろうか。