かがみよかがみでは、サイト開設4周年記念テーマとして「4年間で変わったこと」でエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、次点として3本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

「おかしい」と思うことが多すぎた4年間。気づいたら出馬していた(たけなわうたげ)

あらすじ:この4年間、「おかしいだろー!」と思うことが多すぎた。実家も義実家も遠くて、1人で頑張って子育てして、頼ろうと思ったその先の市政が全く助けてくれないとなった時の、絶望的な苦しさ。私は、市議会議員選挙に、出馬した。

◆担当編集者からのコメント

たけなわさんの行動力を感じるエッセイに驚くと同時に力をもらうエッセイでした。本当におかしいことが増えた世の中で、不条理を感じる読者は多くいると思います。その感情をそのままにせず、自分で動く姿は、とてもかっこよく、読んでいて勇気をもらいました。ぜひまた選挙後のお話もエッセイで読ませていただけると嬉しいです!

◆次点①

「“男の仕事”を”私の仕事”に」飛び込んだ建設業界で頑張れた理由(きゅうとう)

あらすじ:いまだ“男性社会”の名残が根強く残る建設業界に就職した私。女性技術職を採用するのは何十年ぶりのことらしい。待ち受けていたのは、度重なる苦難と壁と、私を一人前にしようと力を注いでくれた人たちだった。

◆担当編集者からのコメント

建設業界での挑戦や葛藤にくわえ、周囲のあたたかさや、懸命に働くきゅうとうさんの様子が丁寧に描写されており、最後まで一気に読み進めてしまいました。私も頑張ろう、と背中を押されるような前向きな読後感が素敵なエッセイです。

◆次点②

30歳からの3度の転職と2度の失恋。「回り道」の先の未来は明るい(まくはり うづき)

あらすじ:この4年間で、30代になり、6年間勤めた会社を辞め、2年半付き合っていた彼氏とも別れた。こうやって書き並べてみるとごくありふれた話だけど、私にとってはどれも大きなものだった。

◆担当編集者からのコメント

「30代になったら安定しなくては」とう焦りを持ちやすい世の中ですが、その風潮に流されず、自分で選択し変化していく姿はとてもかっこよく、勇気をもらえるエッセイでした。「一見、余計な回り道に思える経験の中にも、私の何らかのスキルや魅力となった要素があるかもしれない」経験を通して伝えられるこの言葉には、重みと説得力を感じました。

次点③予想外の選択でも、自分の気持ちに正直に、自分らしく生きていこう(Karen)

あらすじ:付き合って1年くらいの時は、この人と結婚を決めるとは思ったことは全然なかったし、「結婚しよ」なんてお願いだから言い出さないでほしいくらいに思ってた。まだまだ自分の好きなことに時間を使いたかったし、自分を最優先に生きていたかった。そんな私が、結婚を決めた。

◆担当編集者からのコメント

個人的な感想で恐縮ですが、私自身がKarenさんと同い年なのでとても共感する部分と、憧れのような感覚を抱きました。

「その時の自分の気持ちに正直に、サクっと選択して、自分らしく生きられればそれでいい」

年齢を考えたときに、未来が描けないことや、逆に描きたい未来があってもなかなか一歩が踏み出せない中、Karenさんのエッセイを通して、自分のタイミングでサクッと選択できればいいなと感じることができました。

以上、「4年間で変わったこと」のかがみすと賞、次点の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
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