4年前の私が、今の私を想像することができただろうか。いや、絶対にできない。

4年前、1人目の子どもが誕生し、幸せいっぱいの日々だった。
コロナ、転勤、2人目出産、離職、そして出馬。
いろいろあったな…。

え?出馬?
出馬って何?
そりゃあもちろん市議会議員選挙への立候補ですよ。
生まれ育ったわけでもない、2年半住んだだけの土地で、市議会議員に立候補するとか、今でも信じられません。
4年前の自分が聞いたら目玉飛び出すと思う。本当に。
それまでの仕事は普通の仕事でした。かつての同僚に話したらみんな驚くだろう方向転換です。

◎          ◎

なぜ、そんなことになってしまったのか。
「おかしいだろー!」と思うことが多すぎた。
この4年間、コロナ、戦争、増税。
皆さんも多かれ少なかれ、そう思うことがあったのではありませんか?

私はありました。ツノが生えそうになるほど「おかしいだろーっ!」と思いました。
私が住んでいる市では子育て支援政策が全部名ばかり。あるにはあるけど、使いにくすぎたんです。
実家も義実家も遠くて、1人で頑張って子育てして、頑張って頑張って、折れて。
頼ろうと思ったその先の市政が全く助けてくれないとなった時の、絶望的な苦しさ。
コロナだったこともあったのかもしれません。

「リフレッシュ目的の一時預かりはできないんです。すみません。」
「それでは、お母さんの免許更新のため、一時預かりの予約を申し込みましたので、1週間後、予約ができたかどうかの確認のお電話をいただいてもよろしいですか?」
「予約の確認ですね。少々お待ちください。すみません、もう満席みたいです」
「現金ピッタリで持ってきてもらわないといけないんです。お釣りは出せないです」
「子育て相談ね。私が聞きますね。子どもさんはこの辺のおもちゃで遊ばせておきましょう。周り、子どもたちやらお母さんたち、賑やかにしておりますけれども、誰も聞いてませんから、気にしないで」
「授乳はベビーベッドの裏でしてください。授乳ケープはありますか?なくてもいいかしらね。今は女性しかいませんし」

古い自治体。本当に全てが古い。

常識も、固定観念も、4周くらい遅れてる。

◎          ◎

市議会を半年ほど傍聴したけど、子育て世代が1人もいない中での議論は本質とは全然違うところを滑っていくばかりで、悔しさを増すばかり。
他に誰か、いたらお願いしたかもしれないけど、そんなこと頼める人もおらず、知り合いもおらず、産後うつの延長線のような場所に、立候補届けがちらついていて、半ばやけくそ心境を通り過ぎて、私は今、自分の顔が大きくプリントされたのぼり旗と共に道端に立っている。
時折、夢の中にいるのじゃないかとすら思う。

勝てるかどうかはわからないけど、結果は神のみぞ知る。
何度もやめたい、やめた方がいいんじゃない?と誰かのささやきが聞こえたが、やってみたいと思ったことに、チャレンジもせずに諦めたら、たぶん一生後悔する。それだけはわかる。

本番の選挙はこれを書いている2週間後。どうなることやらと思いながら日々を過ごしています。
政治への切符を手に入れるための選挙。そのおかしさ、やるせなさ、難しさは、また機会があったらお話しします。私の選挙結果がどうなるか、皆様、ドキドキしながら待っていてくださいね。