初めてかがみよかかがみエッセイを書いたのが2019年10月。
この4年弱でかがみよかがみで公開された私のエッセイは25本。

気づいたら、23歳だった私は、アラサーと言われる27歳に。
そして当時は日系の大手化学メーカーの営業だったのに、2度の転職を経てアメリカの教育系スタートアップのマーケターになった。
住んでいる家も2度変え、836万の学費も返済し終わり、船で太平洋を横断することもでき、複業でスナック勤務も実現させることができた。

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4年間があっという間で、いつの間にか過ぎ去ったように感じるけれど、こうやって振り返ってみたらたくさんの変化と挑戦があったのだなと思う。

その中でもやっぱり大きかったのはコロナだと思う。
コロナ前はな〜んとなく、好きな人なんてこれからずっとできないんじゃないかなと思ってた。それでも、いつか結婚したいと思えるくらい好きな人と出会えたらいいなと思ってた。

そしてコロナの外出自粛期間を経験し、一人でも生きていけるけれど、一人は結構寂しいと気づかされ、ならばと外出自粛が少し緩くなったタイミングでマッチングアプリに半年間、全力を注いだ。

時には1日に4アポはしごして、半年間で25人に会い、25人目に出会った人と付き合った。
3ヶ月か長くても半年で別れるだろうと思ったけど、顔がタイプだったので付き合ったら、いつの間にかその人が大切な人になっていた。

それでも付き合って1年くらいの時は、この人と結婚を決めるとは思ったことは全然なかったし、「結婚しよ」なんてお願いだから言い出さないでほしいくらいに思ってた。
まだまだ自分の好きなことに時間を使いたかったし、自分を最優先に生きていたかった。

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そんな私が今年、結婚を決めた。
めんどくさいと言いながらも、大阪に帰って両親に彼を紹介し、福岡に行って彼の両親に挨拶をした。

めんどくさいと言いながらも、高い買い物だしずっと付けるものだしと、結婚指輪を半年かけて何度も試着しに行ってから購入した。
そしてめんどくさいと思いながらも、苗字を変えようとしている。

「Karenは遠慮はしないよね。配慮はしてくれるけど」と友人に言われるくらい、自分が楽しく生きることを優先してきた私が、初めて、この人とのためなら時間を作りたい、めんどいこともやってやろうと思うようになったのは、この4年間で一番の変化だと思う。

「一人で死にたくないから、いつか結婚したいな〜」と言っていた私が、「結婚おめでとう」と言われる立場になったことは正直私も驚いている。そして祝福してくれる友人も、もちろん、「まさかKarenが一番に結婚するとは」と言っている(笑)
自分も周りも驚く選択だったけれど、今の自分がそれでいいと思っているのだから、それでいい。

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4年間で起こった変化は自分の想像以上だった。環境の変化も、気持ちの変化も。
もちろん、何らかの変化はあるだろうと思っていたけれど、予想外のことの方が多かった。
次の4年はどうなるのだろう。

4年後にはついに30代に突入する。
23歳の時には想像もつかなかった30代が、今の27歳の私なら少しだけイメージが湧くようになった、と思う。

それでもこの4年間の変化を考えたら、次の4年も想像以上の変化がありそうだ。
やっぱり次の4年にはやっぱり出産・子育ても含まれてくるのだろうか。

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最近読んだ、僕のマリさんの「まばゆい」でまるで、自分が書いたのかと思うくらい自分の気持ちが文章化されていたのに出会った。

「少し前までは、結婚や出産に抵抗があった。どこまでも自分本位で生きてきたから、誰かの人生にかかわるなんてまっぴらごめんだと思っていた。それがいまでは、誰かと歩む人生のほうがきっと楽しい、と考えるようになった」

まだ出産には抵抗があるけれど、2年前くらいまでは「自分一人が生きていく最低限のお金は自分で稼いでるから、結婚する意味なんてないよな〜」と言っていた私が結婚を選んだのだから。「結婚なんて」って言っていた私が、あっさりと結婚を決めたのだから。
きっと出産・子育てについても一緒かもしれない。

そんな風に私はその時々で自分も予想してなかった選択をし続けるのだと思う。
でもきっとそれくらいがちょうどいい。
その時の自分の気持ちに正直に、サクっと選択して、自分らしく生きられればそれでいい。