突然ですが、大学を卒業して3つ目の職場でうつ病を発症しました。
衝撃的な謳い出しですが、私はいたって元気です。一旦仕事自体をお休み中ということもあり、一日中好きなことをしてスローライフを満喫しています。

このお題を見たときに「今の私には相反するお題だな」と思いました。なんせ1社目はブラック企業が故に退職、2社目は有期雇用派遣で契約期間満了のため退職、3社目はうつ病にて退職。我ながら救いようがありません。

しかし、だからこそ振り返ってみると、三社三様に善し悪しがあったなと実感します。今回は、私の私による私のための会社の好きだったところを語っていこうと思います。

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まずは1社目、マーケティングのA社です。会社経営のグレーさと仕事管理のガバガバさを理由に退職しましたが、A社はとにかく自由でした。パソコンを叩きながら音楽を聴いていてもお咎め無し、仕事中にお菓子を食べてもお咎め無し、何なら休憩時間外にスタバを買いに行こうが問題ない。その分責任はつきまといますが。また、同期がいたのも心強さとしては大きかったです。社員と友だち感覚で仕事ができていたので、A社が一番楽しかったです。

続いて2社目ですが、有期雇用で大学図書館のスタッフとして働いていました。大学図書館なので会社ではありませんが、一応B社とします。B社は一番ストレスがありませんでした。本の貸し出し処理と配架作業で体力は少々使いますが、対応するのは大学関係者のみなので、変な利用者は来ません。私の配属されたエリアが貴重書を取り扱うフロアだったこともあり、静かで落ち着いた雰囲気で一日過ごしていました。有期雇用だったのが残念ですが、社員だったら定年まで働きたいほどストレスフリーな職場でした。

3社目は大手商社のC社です。営業事務として働きました。業務内容は主に受発注や見積、クライアントの対応です。A社とB社に比べて厳格ではありましたが、福利厚生的にもモラル的にも一番守られた環境でした。定時になると社内パソコンが強制シャットダウンされるため、「いつの間にか終電時間!?」なんていう残業の心配もありません。この会社でうつ病を発症してしまったので、激務であったことは確かですが、相手にするクライアントも一般企業に勤めている会社員の人たちばかりなので、理不尽なクレーム等はありませんでした。

以上、書き綴ってみましたが、ベンチャー企業、教育機関、大手企業、それぞれで働いてみて思うことは、自分の肌に合っているかどうかを判断する基準は一概に無いということです。退職してから思いついただけであって、働く前や働いている最中は、恐らく利点に目を向けることもなかったと思います。

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人は無意識に、次に就職する際はもっと自分好みの会社を狙おうとしますが、正直働いてみないとわかりません。私がうつ病になってしまった原因も、A社ではこなせていたことですし、今B社に出戻っても過去と同じ気持ちで働くことはできないでしょう。逆に1年後C社に戻ったら、自分の肌にあった働き方をできるかもしれませんし。

いつ、どんなコンディションで、誰とどうやって働くかによって会社と自分の相性は決まっていくのだと思います。今働いている会社の「ここが好きだ!」が明確にある人は、その感覚を大事にしてほしいと心から思います。