私はインドア派の人間だ。そのため居心地が良いと感じる場所は屋内が多い。

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ぱっと思いつくのは、実家のリビングにあるソファーや、一人暮らしの家のベッドだ。これらは言うまでもなく、人目を気にせずにリラックスできる場所で、居心地が良いと感じる。

素の自分になれる場所が緊張の糸が解けて、居心地が良いと感じると思う。

実家は長年暮らした自分の家であるし、言うまでもなく自分のテリトリーだ。

例外的に浜辺で波の音を聞きながら、ただぼーっと座っていた時は本当にリラックスできた。

薄暮の浜辺の防波堤の上から見た、小さな白い波が繰り返し砂浜で砕けている様子は、目を閉じれば昨日のことのように思い出せる。

こんなところで働きたいなと思ったくらい、落ち着ける場所だった。

残念なことに、車で数時間の距離にある浜辺なので、頻繁に行けないのが難点だ。

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お気に入りのカフェがあれば、休日は読書しに出掛けても良いと思えるのかもしれない。

しかし、フラッと出掛けられるような近さにあるのはチェーン店か、真のコーヒー好きが集まるような純喫茶のようなお店しかない。

カフェを探す努力が足りないのかもしれないが、自分の家でコーヒーを淹れてリラックスする時間も贅沢で特別な時間で、カフェに行かなくても解決すると思うのだ。

最近台湾人の友達ができた。

もうすでに彼女の家に何回か遊びに行っている。

「友達の家」という場所には、久しく行ってなかったので、最初はとても緊張したが、今ではとてもリラックスできる。

彼女とは相性がいいというのもあるが、変に気を使わなくて済むところが、よりリラックスしている理由だと思う。 

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彼女の部屋は20畳くらいあるワンルームだ。

空間が広いと圧迫感がなくて、緊張しないのだなと私調べで感じた。

ごはんを食べる時やテレビを見る時に、近くに座りすぎなくて良いので、パーソナルスペースを侵害しないのも、居心地が良いと感じる理由だと分析している。

同期の家に遊びに行ったときも、まるで自分の家のように寛いでしまった。

同期の家は、突然お邪魔したにも関わらず、整えられていた。

私と同じ一人暮らしで、同じくらいいつも遅くまで働いているのに、部屋はこざっぱりとしていた。

複数人で押しかけたのに、スリッパやお皿やコップも準備があったし、飲み物のラインナップも揃っていた。

決して物が少ないわけではないが、家を綺麗に保つための意識や努力が違うと思った。

その後、感銘を受けた私は、平日でも毎日10分片付けや掃除をすることを自分に課し、習慣付けようとしているところだ。

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居心地がいい場所というのはなかなか見つからないし、大切にしなければいけないと思う。

それと同時に、自分の家に誰かを呼んでも、居心地が良いと思ってもらえるような空間を作ることができたら最高だ。

誰かを呼ぶことを考えるだけで、掃除をサボっている場所、ホコリの被ったインテリア、散らかった仕事机がチラつく。

自分の印象が変わってしまうのではないかという恐怖すら感じる。

ホコリだらけの家では他人どころか自分もリラックスできないので、掃除をするのはマストで、インテリアやルームフレグランスの工夫をしてみて、他人に居心地が良いと思ってもらえる空間作りをしたい。