家族4人で過ごした時間は貴重で、今でも鮮明に覚えている

12月に入り、カラフルなライトが街を明るく照らしている。職場の最寄り駅周辺や、休日に出掛けた表参道のイルミネーション。キラキラと輝きを放つものには、いくつになっても心を奪われる。
そんな街のイルミネーションに魅了されながら、「今年もあっという間だったなあ」と2021年を振り返った。

今の時期はスケジュール帳を見ている時が楽しい。特に10月から12月はイベントが目白押し。仕事もプライベートも予定がいっぱいだったり、何かと忙しい。
この祭りのような慌ただしさが、「私、今生きてる!」という感覚がして好きなのだ。寒いのは苦手だけど、毎年冬になるとワクワクした気持ちになる。

クリスマスと聞いて、誰と過ごした時が一番印象に残っているのかを考えた時、真っ先に思い出すのは家族と過ごした時間だ。
私の家族は、両親と弟の4人家族。現在、私は上京して6年。家族とは離れて暮らしている。弟も結婚をして実家を離れている。家族4人で旅行に行ったり、一緒の時間を過ごす事も20歳を過ぎてからは減ってしまった。だからこそ、家族4人で過ごした時間は貴重だったし、今でも鮮明に覚えている。

イベントを大切にし、盛大に祝っていた。プレゼントとご馳走の思い出

我が家でもクリスマスイベントを大切にし、盛大に祝っていたほうだ。
クリスマスプレゼントには、シルバニアファミリーの大きなお家や、お茶犬のキャラクターで、紅茶の香りを身に纏ったチャイのぬいぐるみを貰った事が今でも覚えている。

プレゼントの中でも一番嬉しかった物は、ゲームボーイアドバンスSP。その時に一緒に買ってもらったゲームソフトは、ポケットモンスターのエメラルドである。初めて買ってもらってプレイしたゲームがポケモンという事もあり、最近でもニンテンドーSwitchの、ダイヤモンドパールのリメイク版を買ってしまうほどポケモンが好きだ。

両親は共働きでもあり、クリスマスのご馳走といえばケンタッキーだったり、スーパーで売られているオードブルやお寿司、シチューパイを用意してくれた。こういうイベントの時は張り切ってご飯を食べてしまうので、いつもお腹がはち切れそうになる。
でも、クリスマスケーキを食べる時は満腹感を忘れて、ひたすら頬張ることができる。ケーキにはいろんな種類があるが、我が家のクリスマスケーキといえばイチゴのショートケーキ。そのケーキの上には砂糖菓子で作られたサンタクロースがいて、私はいつも「これ貰っていい?」と両親に聞いていた。
食べるのも勿体ないぐらいに、そのサンタクロースを愛おしく眺めていたのを覚えている。結局は食べていたけど。砂糖菓子は固かったので、食べるのに苦戦しながら。

幼い子供が朝、枕元のクリスマスプレゼントに喜ぶ姿を見てみたい

上京してからのクリスマスは1人でキルフェボンのケーキを食べたり、恋人が出来てからは2人で過ごすようになった。そして、私は今年結婚をした。
夫婦となって初めて過ごすクリスマス。都内で有名なパティスリーでクリスマスケーキを買う。フレンチレストランで食事をする。横浜のクリスマスマーケットに行く。夫とは、付き合っている時からクリスマスのイベントを大切にしており、ディナーに行ったりクリスマスケーキを2人で食べていた。クリスマスプレゼントを互いに贈り合うのも恒例になっている。今年は何にしようかな。

家族4人で過ごしたクリスマスの時に戻りたいなあと思う時もある。もう家族のみんなとクリスマスは一緒に過ごせないかもしれないけど、また落ち着いたら実家に帰って、みんなと一緒にご飯を食べたい。家族で過ごしたクリスマスの時間は今でも大切な宝物だ。

子供って何歳までサンタクロースを信じるのだろうか。まだ信じているであろう幼い子供が朝に起きて、枕元に置いてあるクリスマスプレゼントを手に取り、大きく喜んでいる姿を見てみたい。
いつか、私にも子供ができたら、家族で過ごすクリスマスの時間は大切にしようと心に決めている。