私は2024年で初めてのアジア圏以外の国々を旅したいと思っている。
なぜそう思ったのか、それは私が現在所属している学生団体からの影響が強い。私は大学二年生になると同時に、サークルや学士団体などに全く所属していない自分に焦りを感じ、自分の「好き」をより追求できるとともに挑戦する機会も十分にある学生団体を探し始めた。もともと旅行が好きだったこともあり、私が在籍している大学にある旅行サークルに入部しようとも考えていたが、私は多くのコミュニティに所属しより多くの人とコミュニケーションを取るのが好きだったため、大学にとどまらずもっと広いコミュニティに属したい思いから、現在所属している学生団体に入団することを決心した。
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この団体は、日本を三つに分けそれぞれに支部を構えているため、全国に団体メンバーが存在する。大学が違うだけでなく、地域や育ってきた環境が大きく異なる人とも接する機会が多いため、多種多様な「人種」と交流するできる点で、私が求めていた広いコミュニティに属することができている。では一体この団体は何をしている団体なのかというと、「若者に旅の魅力を発信する」が主な目的である。コロナも収まってきて旅行をする人も増えてきているから、今更発信する必要なんてないのではないかと思う人もいると思う。しかし、「旅行」と「旅」では雲泥の差があることをみんな知らない。私は旅行とは、計画的に王道の観光名所を巡るもの、そして旅とはリスキーでアクシデントと隣り合わせで生きるということを考えさせてくれるものだと認識している。
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実際私も旅を経験した。宿を予約できていると思いきやできておらず、さらに当時夏休みでどこの宿も満室という不幸に不幸が重なった状況で私がとった行動は、一般家庭に直談判だ。幸いにも泊まる予定だったホテルの近くは住宅街になっており、選択肢はたくさんあったため、片っ端から声をかけていった。普通に考えて知らない人が急に家に泊まらせてくださいといってきて、二つ返事で受け入れてくれる人などいるわけもなく、ことごとく断られる一方だった。
もう次がだめなら諦めようとしていた時、すでに声をかけて断られた家の方が追いかけてきて、「まだ泊まり先みつかっていないならうちおいでよ!今かたづけたからさ」と言って家に招待してくれた。私はその時、思わず泣きだすほど安心した。今回初めて旅行中にアクシデントに巻き込まれて、私たちが生活している住む場所や食べるものが十分に備わっている環境は当たり前なんかじゃないということに気づかされた。そして、最初からあきらめるのではなく挑戦すれば何事もどうにかなるんだと実感した。
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旅を広める団体メンバーとしての旅の経験エピソードもしっかりあるのに、なぜアジア圏以外の海外にこだわるのか。それはこの学生団体メンバーの海外渡航経験が豊富な方の話を聞いて、視野の広さや考え方の柔軟さが私と比べ物にならないほどであり、私もこの方のようになりたいと思ったからである。
その方と話していると、そんな捉え方もあったのかとハッとさせられてばかりだ。今年学生団体に入団しコミュニティの範囲を広げたので、来年は旅の範囲を広げ、自分の可能性に制限をかけず何でも挑戦する年にしたい。